Cover Story: 読心術:皮膚のパターン形成の運動制御からコウイカの視覚を読み取る | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

2018年度の43号目のネイチャーのカバーストーリーより。
 

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Cover Story: 読心術:皮膚のパターン形成の運動制御からコウイカの視覚を読み取る
Nature 562, 7727
2018年10月18日   
 

周囲の環境の色や質感を模倣して身を隠すコウイカ、イカ、タコの特異な能力は、アリストテレスの時代以来、自然科学者たちを魅了してきた。こうした軟体動物は、全ての動物の中でも独特で、皮膚にある色素胞と呼ばれる多数の拡大・収縮する細胞の「画素」に、運動ニューロンで直接働き掛けることによって外見を制御している。今回G Laurentたちは、このニューロンと色素胞の対応を用いて、コウイカの脳を調べ、自然行動中の個体における数万個の色素胞の動態を数百分の1秒から数週間の時間スケールにわたって分析することで、制御ネットワークの推定構造を推測している。

Article p.361
News & Views p.350
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Credit: Stephan Junek

 

この論文はネイチャーのニュースにも取り上げられました。

 

日本語版の本誌では「神経科学:生きた表示システム」と題され、見出しでは「コウイカの皮膚にある色素胞は、縮んだり広がったりして皮膚にさまざまな色パターンを生み出す。今回、こうした細胞の動態が追跡され、この表示システムがどのように発生し、制御されるかが明らかになった。」と取り上げられました。

 

フルテキストを直訳しますと・・・
 

ピクセル単位で分解されたリビングディスプレイシステム
 

となり、見出しを直訳しますと・・・

 

イカの皮の色素細胞は、収縮したり弛緩したりして、さまざまな肌の色のパターンを作り出すことができます。これらの細胞のダイナミクスを追跡することで、この表示システムがどのように発達し、それがどのように制御されているかが明らかになります。
 

となります。

 

フルテキストは下記です。

 

Full Text:News & Views p.350

A living display system resolved pixel by pixel

 

本論文においては、日本語版の本誌では「神経科学:コウイカの皮膚のパターン形成の制御と発生の解明」と題されています。

 

フルテキストを直訳しますと・・・

 

イカの皮膚パターン形成の制御と発達の解明
 

となり、Abstractを直訳しますと・・・

 

ほとんどの動物はカモフラージュ頭足類のように彼らの知覚状態の目的としてある読み出しを提供します。それらの皮膚表示システムは、運動ニューロンによって制御される橈骨筋によってそれぞれ拡張可能な色素細胞(発色団)の広範な配列を含む。発色団の個々の拡大状態を追跡することができれば、動物の知覚状態の定量的記述 - そして場合によっては代理による神経記述さえも - をリアルタイムで得ることができるだろう。ここでは、1秒あたり60フレーム、1週間の分解能で、そして何週間にもわたる、数万の発色団の状態を定量化して、挙動する動物においてこれを達成するための計算および分析方法の使用を提示する。運動制御の統計的階層を推論し、パターンダイナミクスの基礎となる低次元構造を明らかにし、皮膚パターンの発達を支配する規則を明らかにします。このアプローチは、複雑な知覚行動の客観的な説明、および神経系の機能、ダイナミクスおよび形態形成の根底にある組織原理を明らかにするための強力な手段を提供します。
 

となります。

 

フルテキストは下記です。詳細が必要な方はご購入をお願いいたします。

 

Full Text:Article p.361
Elucidating the control and development of skin patterning in cuttlefish

 

 

少しは巻き返したでしょうか・・・(汗;)

 

究極に溜まりに溜まったネイチャー。次回よりハイライトに入り、「素粒子物理学: 見つからなかった双極子モーメント」を取り上げます。

 

※まだブログの障害が完全に解消できていないので、ブログ活動が遅れます。障害で行けないところがございます。申し訳ございません。
 

 

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