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危険なイネ科外来種 確認…愛知・碧南 生態系破壊の恐れ
2019年2月24日(日) 11:58配信 読売新聞

 国内の生態系を壊す恐れがある特定外来生物のイネ科植物「スパルティナ・アングリカ」が、国内で初めて愛知県碧南市で見つかったことがわかった。
 
 スパルティナ・アングリカは、英国と北米東部にそれぞれ自生していたスパルティナ属の交雑種を起源とする。今回確認されたのは、同市内を流れる堀川の河口付近で、約1キロにわたり点在している。同県の審議会「県外来種調査検討会」の滝崎吉伸委員(59)が確認した。
 
 国立環境研究所の「侵入生物データベース」によると、干潟を陸地に変え、多くの生き物に影響を及ぼすとしている。欧州や北米、中国などに侵入し、日本の沿岸部でも十分定着する危険性があるとされる。
 
 環境省外来生物対策室によると、スパルティナ属全種は2014年に特定外来生物に指定されたが、当初はスパルティナ・アングリカのみが「侵入する可能性が高く、侵入時の影響が大きい」として06年に指定された。侵入が最も懸念されていた「スパルティナ属の本命」(植物研究者)だ。
 
 滝崎委員によると、侵入時期は少なくとも5~6年前と推定され、侵入経路はわかっていない。
 
 愛知教育大の芹沢俊介名誉教授(植物分類学)は「日本の干潟には、この植物と競合する植物がないため、拡散しやすい。特定外来生物の中でも特に危険な外来種で、早急に除去する必要がある」と話している。
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海岸沿いの塩分を含む土壌や干潟で旺盛に生育する。イギリスでは大繁茂して在来種の生息域を奪い、野生動物のすみかを無くしてしまうと指摘されている。繁殖方法は種子で、実生は1~2年目の6~9月に開花し、10~1月に種子をつける。・・・ということで厄介ですね。
 

 

 

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