火山の巨大噴火監視に向け 原子力規制庁4月から調査へ | Just One of Those Things

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火山の巨大噴火監視に向け 原子力規制庁4月から調査へ
2019年1月7日 15時48分 NHK

原子力発電所への影響が懸念される火山の巨大噴火の監視に向けて、原子力規制庁は、鹿児島県にある姶良カルデラなどで、噴火につながる予兆を観測できるか、ことし4月から調査を始めることになりました。
 
原発への影響が懸念されるカルデラ火山の巨大噴火について、現在の知見では、観測データが少ないことなどから、発生の時期や規模を正確に予知することは難しいとされています。
 
こうした中、原子力規制庁は、鹿児島湾奥部の姶良カルデラや北海道にある洞爺カルデラ、屈斜路カルデラなど5つの火山を対象に、巨大噴火につながる予兆を観測できるか、ことし4月から調査を始めることになりました。
 
具体的には、火山周辺の地質や岩石の状況、それに地殻変動についての調査手法などを検討し、このうち姶良カルデラでは、2021年度ごろをめどに実際に計測器を設置して巨大噴火につながる予兆を常時、観測することにつなげたいとしています。
 
巨大火山の噴火をめぐっては、おととし、愛媛県にある伊方原発3号機について、広島高等裁判所が、カルデラ火山の巨大噴火で火砕流が敷地に到達した可能性が十分小さいとは言えないとして、一時、運転停止を命じました。
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現在の所、桜島が噴火しても薩摩川内には滅多に火山灰は降ってきませんが、川内原発は現在火山灰対策を施しています。

 

時系列でみていきますと・・・。

 

川内に噴火リスク 最多 火山研究者原発アンケート 29人中18人が指摘 [福岡県]

2014年04月21日(最終更新 2014年04月21日 01時45分)
 

というものが過去に出ていました。

 

一昨年、30KM圏内市民の監視団体より過去の用のものが提出されました。

川内原発の火山灰対策規制強化と対策工事に関する要請書(PDF)

2017 年 11 月 10 日 原子力規制を監視する市民の会
その後、

川内原発、大量降灰対策の必要性 鹿児島県の原子力専門家委が指摘

2018年03月29日12時15分 (更新 03月29日 13時28分) 西日本新聞
火山灰対策フィルター新設 川内原発の非常用発電機に

2018年05月14日 06時00分 西日本新聞

川内原発の火山灰対策装置を公開 九電「桜島噴火にもにも対応」

2018.5.13 22:01 産経新聞

 

問題となるところは、破局噴火です。

 

鹿児島県には姶良カルデラというものがございます。

 

≪姶良カルデラについて≫

姶良カルデラ - Wikipedia

姶良カルデラ 巨大噴火 シラス台地 桜島

 

≪破局噴火=カルデラ噴火≫

破局噴火 - Wikipedia

第4回 本当に恐ろしい「カルデラ噴火」とは | ナショナルジオグラフィック

 

≪破局噴火の可能性は桜島だけとは限らない≫

阿蘇山「カルデラ噴火」が、日本を壊滅させる | 災害・

2016/05/28 6:00 東洋経済新報社

 

他社の報道を取り上げると・・・

 

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海底の火山噴火、常時観測へ 鹿児島の姶良カルデラ 規制委、原発審査に活用
毎日新聞2019年1月7日 15時30分

 原子力規制委員会が2021年度にも、鹿児島湾内にある火山「姶良カルデラ」の海底に地震計などを設置し、常時観測を始めることが7日、規制委への取材で分かった。極めて大規模な「破局的噴火」に至る過程などを調べ、原発の新規制基準への適合審査に活用するとしている。規制委によると、海底での常時観測は国内で初めて。
 
 破局的噴火は、発生頻度は極めて低いが、火砕流で広範囲が壊滅状態に陥る。ただ、科学的な観測データがないため詳細は分かっていない。噴出物量は100立方キロメートル以上で、火山の桜島がある姶良カルデラでは2万5000年前から3万年ほど前に起きたとされる。(共同)
 
https://mainichi.jp/articles/20190107/k00/00m/040/138000c
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もう一つ・・・。

 

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「破局的噴火」を警戒、海底火山を常時観測へ
2019年01月07日 18時28分 読売新聞

 原子力規制委員会は、火山の破局的噴火による原子力発電所への影響を評価するため、2021年度から鹿児島湾内の火山「姶良あいらカルデラ」の海底での常時観測に乗り出す。地殻変動や地震などのデータを集めて破局的噴火のプロセスを解明し、原発の安全審査に生かすのが狙いだ。
 
 破局的噴火は、噴出物の量が100立方キロ・メートル以上の超巨大噴火で、火砕流が数十~100キロ・メートル以上の範囲に到達する。国内では1万年に1回程度起きているが、縄文時代の7300年前が最後で、科学的な観測データがないため詳細はわかっていない。
 
 こうした噴火によってできた巨大なくぼ地はカルデラと呼ばれ、大部分は海底や湖底にある。海底でのカルデラの常時観測は国内初。規制委は19年度から予備調査を開始し、研究を委託する機関の選定などを進め、21年度に海底に地震計や水圧計などを設置、観測を始める計画だ。
 
 破局的噴火の原発への影響を巡っては、広島高裁が17年12月、阿蘇カルデラ(熊本県)の破局的噴火で火砕流が到達する恐れがあるとして、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の運転差し止めを命じ、注目された。同高裁は18年9月に決定を取り消したが、この間、伊方3号機は停止した。
 
 九州電力の川内原発(鹿児島県)や玄海原発(佐賀県)でも、破局的噴火の懸念から運転差し止めを求める仮処分申請が相次いでいる。
 
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190107-OYT1T50012.html
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被害が起れば、一瞬で大量の被害が出るのは間違いなしで、被害想定圏内は避難も対応もへったくれもありません。

 

被害が起こる前に万全な対応を施しておけるよう、心から祈ります。

 

 

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