多剤服用の害 | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

取り急ぎです。

 

NHKの「あさイチ」の9時台で取り上げられていたので、取り急ぎ取り上げます。

 

多剤服用の危険性 - NHKあさイチ(11/29)

より、

 

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いつもの薬が危ない?“多剤服用”の危険性
2018年11月29日 NHKあさイチ
 
高血圧や認知症の治療薬、睡眠薬など高齢者には身近な薬。国の調査で75歳以上のおよそ3人に1人が6種類以上の薬を飲んでいると言います。服用する薬の種類が増えれば増えるほど、ふらつきによる転倒骨折や、認知機能の低下、暴力行動など、健康被害が出る可能性が高くなります。
 
健康被害の実態を紹介するとともに、専門家をスタジオに招き、対策を聞きました。
 
※自己判断で薬を中止することは危険なので絶対にやめてください。必ず医師に相談するようにしてください。
 
専門家ゲスト:北和也さん(総合診療医)
ゲスト:本上まなみさん、塚地武雅さん
リポーター:魚住優アナウンサー、安土直輝記者(神戸局)
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見やすいように貼り付けます。

 

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2018/11/29 09:13
NHK総合 【あさイチ】
持病の薬で失神・転倒?「多剤服用」の害
 
11種類の薬を飲んでいた80歳の女性は4つの医療機関に通い、それぞれ別のおくすり手帳を使っていた。
 
そのため病院同士で薬の情報が共有できず結果的に同じような薬が増えていった。
 
更におくすり手帳を忘れる時もあり多い時には10冊もの手帳を使っていた。
 
女性は手術で入院したことをきっかけに全ての薬を見直すことになった。
 
すると多くの薬が重複していたことが分かった。
 
主治医が見直したところ11種類の薬は4種類にまで減った。
 
総合診療医・北和也のスタジオコメント。
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上記より、片言なので記載します。
 
多剤服用で多かった健康被害は転倒・骨折、認知機能低下、暴力行動、食欲不振などです。
 
多剤服用の害を防ぐには、おくすり手帳は一冊にすること。常に持ち歩くことが必要となります。
 
おくすり手帳でコミュニケーションをとるのもよいと考えられています。例えば、お薬を飲み始めた日付や、飲んだ後の状態を記入すると、もれなく医師や薬剤師に情報が伝わり、あった対処法がとられやすくなります。
 
かかりつけ医を作る。これは、専門医に紹介につながることになります。複数の「おくすり手帳」があった場合には、まずかかりつけ医にご相談されることをおすすめします。いない場合は、話しやすい医師でも構わないそうです。
 
「まさか、自分の親が多剤服用しているとは思わなかった」
「11種類が4種類になってよかった」
「こんなことなら早く状態を聞いておけばよかった」
・・・との体験談もあるので・・・
 
ご高齢者のご両親をお持ちの方は、お薬の処方状態を確認された方がよいのかもしれません。
 
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【主張】高齢者と薬 多剤服用の被害を防ごう
2018.5.6 05:01 産経新聞
 
 薬を原因とする健康被害は、高齢者に出やすいことが分かってきた。特に75歳を超えると、腎機能が低下し、薬が効き過ぎたり、副作用が大きく出たりする。
 
 複数の疾患を持ち薬剤数が多くなると、相互作用による健康被害を起こす確率も高まる。厚生労働省は適正な使用の指針案をまとめたが、より慎重に処方をしていくことが必要である。
 
 指針で注意喚起の対象になっているのは不眠、高血圧、認知症、糖尿病、高脂血症など、ごく一般的な疾患の薬である。
 
 それぞれの疾患で薬品の名称を具体的に挙げ、処方の注意を明記した。妥当だろう。参考にしたのは、高齢者医療を専門とする「日本老年医学会」が、平成27年に作ったガイドラインだ。専門医らが関係者に理解や協力を求めながら方向性を示した。
 
 今後、厚労省は都道府県などを通じ、一般の医師や歯科医、薬剤師などに内容を周知する。いかに普及を図るかが課題である。
 
 例えば、不眠を訴える高齢者にはベンゾジアゼピン系の薬が処方されることが多い。だが、特に高齢者は転倒や認知機能低下のリスクがある。この種の薬は依存性があり、海外ではガイドラインで継続使用の期間を定めている。日本では漫然と使用する例がある。
 
 指針は医療職が使用することを想定している。同時に必要なのは、多くの薬を服用する患者の側が、自分にとって本当に必要があるのかを認識することだ。
 
 患者自身が薬をほしがることには、医師らも頭を悩ませる。薬を減らしたり、やめたりすることに消極的なケースもある。薬には利益だけでなく、不利益もあることを肝に銘じたい。
 
 複数の疾患で医療機関を掛け持ちする高齢者も多いが、薬はなるべく1カ所で受け取りたい。
 
 かかりつけ医、かかりつけ薬剤師を持つことが、薬による健康被害を避ける第一歩となる。お薬手帳の活用も重要だ。使用する市販薬も記入したい。
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上記はナース専用です。
 
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【読売新聞】 高齢者と薬 多剤服用の悪影響を減らそう
2018年5月17日 読売新聞
 
 服用する薬が多過ぎ、逆に体調を悪化させる高齢者が少なくない。多剤服用によるトラブルを防ぐ体制作りが大切だ。
 
 厚生労働省が、高齢者への医薬品使用に関する初めての指針を策定し、近く医療機関などに通知する。医師や薬剤師向けに、高齢者に多用される薬と主な副作用を示し、より慎重な処方と減薬などの工夫を求めている。
 
 高齢者は、薬を分解する機能の低下に伴い、副作用が出やすくなる。複数の持病を抱えて薬の数が増えがちで、薬同士の相互作用による健康被害も起きやすい。薬で生じた症状に、新たな薬で対処する悪循環に陥る場合もある。
 
 服用する薬が6種類以上になると、体調不良が顕著に増えるとされる。ふらつき、記憶障害、食欲低下、抑うつなどが代表的な症状だが、加齢による不調と見過ごされることも多い。
 
 75歳以上の4割が1か月に5種類以上を1か所の薬局で受け取っている。7種類以上という人も25%に上る。多剤投与の悪影響について、医療現場での認識が十分ではないのではないか。
 
 患者の状態が変化した場合には、薬剤が原因かもしれない、と疑ってみる。その姿勢を定着させることが重要である。
 
 指針は、医師や薬剤師などの医療関係者が連携し、患者一人一人について薬の処方全体の状況を把握する必要性を強調する。
 
 複数の医療機関や薬局を利用して、同じ薬や飲み合わせの良くない薬を受け取る例も目立つ。かかりつけ医が他の医療機関による処方も含めて把握し、かかりつけ薬局が服薬情報を一元管理する。健康被害を防ぐ第一歩だろう。
 
 医師らが処方薬の有効性や必要性を判定し、より安全な代替薬や薬以外の手段を検討することも、指針は推奨する。慎重に経過観察しつつ、減薬を進めたい。
 
 課題は、かかりつけ医・薬剤師の質と量の確保である。患者の服薬に関わる介護職なども、多剤服用への問題意識を高め、医療関係者との協力を図るべきだ。
 
 多剤処方で生じる薬の重複や飲み残しは、医療費を押し上げる。残薬が年間数百億円に上るとの推計もある。医療費の膨張抑制の観点からも対策が急がれる。
 
 薬の適正使用を進めるには、患者や家族の理解が不可欠だ。薬の服用にはリスクが伴う。政府は、高齢者特有の副作用について、啓発に努めねばならない。
 
 患者側も「お薬手帳」の活用などで被害防止を心がけたい。
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障害として、たとえば・・・
 
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嚥下障害や歩行障害の原因は薬の多剤併用にある
2018年04月10日 日刊ゲンダイ ヘルスケア
by 若林秀隆
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/226834

 近年、問題になっているのが薬の多剤併用(ポリファーマシー)です。多くの種類の医薬品が処方されていることで、特に高齢者によく見られます。加齢によって複数の病気を合併することが多くなり、結果的に多剤併用になります。高齢の患者さんでは、10種類以上の薬を飲んでいるケースも珍しくありません。
 
 多剤併用は、胃薬など同じ作用の薬を知らずに何種類も服用していたり、薬に含まれる成分同士が相互に影響し合ったりして、思いもよらぬ有害作用に見舞われることがあります。服用している薬の種類・数が増えるほど、そのリスクが高くなります。
 
 多剤併用の害は少しずつ知られるようになってきましたが、一方で、いまだに認知されていないのが、多剤併用による機能や活動の障害です。
 
 ある患者さんは、リハビリを一生懸命やっていましたが、機能や活動が改善されず、むしろ徐々に歩けなくなりました。リハビリのスタッフが服用している薬を確認したところ、パーキンソン病の症状に似た副作用を起こす薬を3種類も使用していました。
 
 それらの薬剤を服用すると、人によっては嚥下(えんげ)障害や歩行障害を起こしてしまうのです。その患者さんには、まさにパーキンソン病に似た状態のために嚥下障害と歩行障害がありました。主治医と相談の上、3種類の薬の服用をやめてもらうと、嚥下障害と歩行障害が改善しました。
 
 また別の統合失調症の患者さんは、薬の副作用で四肢にムズムズする異常知覚を覚え、リハビリがうまくいっていませんでした。こちらもリハビリのスタッフが気づき、薬を変更することで機能や活動が改善しました。
 
 薬剤師は薬だけを、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はリハビリだけをチェックしがちです。しかし特に多剤併用の場合には、薬がリハビリを滞らせ、低栄養を招いている可能性が十分にあります。
 
 多職種で相互協力のもとに薬剤管理とリハビリを同時に行うのが理想的です。このようなリハビリ薬剤の考え方を広めたいと思っています。(おわり)
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向精神薬の副作用と多剤投与の危険性

薬も多過ぎれば危険 高齢者は特に警戒を

高齢者の医薬品適正使用指針を了承|第914回/2018年4月1日号

日本老年医学会 「高齢者の安全な薬物療法GL2015」公表 多剤併用の対策も

 

んー。取り急ぎで申し訳ないのですが、ざっと取り上げてみました。急いであげたので、まとまりが悪いですね。後日、手直しします。

 

 

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