≪抜粋≫
はいけい、にんげんの皆さま。
ぼくたちは今、動物愛護センター、というところの、へやにいます。
子犬たちは、おびえて、お母さんお母さん、どこなの?
とずっと泣いています。
びょうきの、犬もいます。
にんげんの皆さま、あなたがたに、愛する人は、いますか?
ぼくたちは、かなしいけど、愛する人に、捨てられました。
引っ越しだから、びょうきだから、なつかないから、
そううふうな理由で、ここに連れてこられる、
そんな犬たちも、たくさんいます。
でも、何かの、間違いなのかも、しれない。
ぼくたちは、もうすこしだけ、生きていたい。
そう考えるのは、わがままですか?
もしもねがいが、かなうなら、
ここから出て、草のうえを、もういちど、あるきたい。
それがむりなら、せめて、愛する人の、うでの中で、
さいごをむかえたい。
ぼくたちは、あなたを、待っています。
いつも、いつだって。
動物あいごセンターの、へやより。
(平成28年度分の殺処分のデータが下記に記載されています)
少しでも多くの尊い命がどうかつながりますように・・・。