【打倒!パピーミル!!】福井新聞の報道から流れを見てみる:データ編その2 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。災害における危機管理シリーズを続けたいところですが、命に係わるネグレクト問題を優先するとしました。
 

ネグレクトについて詳しく知りたい方は、「ネグレクトについて」をご覧ください。過去に取り上げた記事もリンクを貼り付けてあります。また、今まで取り上げた関連する記事を拝見したい方は「もしも、動物のネグレクトを見つけたら・・・(まとめ)」をご覧ください。パピーミル問題以外の一般的な問題についてのものは挙げられています。

 

今回は、福井のパピーミル問題について、福井新聞の記事を追って流れを見ていくためのデータ編です。量が多いことから、数回に分けていくことになります。今回はその第2回目です。「【打倒!パピーミル!!】福井新聞の報道から流れを見てみる:データ編その1」より、まずは古い順から・・・。

 

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乱暴な給餌まざまざ、新動画を公開
日本動物福祉協会「改善指導を」
2018年3月8日 午前7時10分 福井新聞ONLINE

 福井県坂井市の動物飼育施設で一時約400匹の犬や猫が過密状態で飼育、繁殖されていた問題で公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS、本部東京都)は7日、施設内を撮影した新たな動画を同協会ホームページ(HP)で公開した。餌を与えている様子が収められており「従業員の犬の扱い方は明らかな苦痛を伴うもの」と指摘。福井県などに対して「虐待などの問題を把握した上で改善指導してほしい」としている。
 
 「給餌方法」を撮影した動画について「首根っこをつかみ、乱暴にワイヤケージに投げ込み、餌を与え、食べ終わったら、また首根っこをつかんでケージから引きずり出してマスに乱暴に戻しているのが分かる」と説明。ケージは金属製とみられる網目状で「乱暴に引きずり出した際、爪や肉球をけがするリスクがある」としている。撮影は2017年12月。
 
 新しい動画について、日本獣医生命科学大の田中亜紀獣医師は「飼育環境、給餌方法は適切とは言い難い。爪が極めて長い個体が多く、必要な運動、管理ができていない」などと指摘している。
 
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/302769
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日本動物福祉協会がHPで公開していた動画は、上記に示している福島新聞さんのURLにて観ることができます。酷いものです。

 

しかし、県議会予算決算特別委員会で福井県幹部が耳を疑うような発言があり、福井新聞で報道されています。

 

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福井県幹部「首根っこ逆にいい」
子犬工場「乱暴な給餌」で答弁
2018年3月14日 午前7時10分 福井新聞ONLINE

 福井県坂井市内の動物飼育施設で一時約400匹の犬や猫が過密状態で飼育、繁殖されていた問題で、「乱暴な扱い」と指摘されている給餌方法について、福井県幹部は13日の県議会予算決算特別委員会で「動物の取り扱いは難しい。首根っこを持つことがかえって動物にとって逆にいい部分があるのではないか」と述べた。
 
 西本恵一委員(公明党)の質問に対する答弁。西本委員は「(餌やりで)首根っこをつかんで放り投げて、ケージに出し入れして、ものすごい乱暴な扱い。誰がみても、『明らかに虐待だ』という人が多いと思う。丁寧(な飼育)と言えるのか」とただした。池田禎孝健康福祉部長は「抱きかかえる方が動物にとってストレスを感じるところがあるので、そういう部分で対応がいろいろされているのではないか」とした。
 
 西本委員は「おかしいと思う。厳格な指導で最終的には(第一種動物取扱業登録の)取り消しなども検討してほしい」と訴えた。
 
 問題の給餌方法の動画をホームページ(HP)上で公開している公益社団法人日本動物福祉協会は「成犬を首だけで持ち上げ、振り回す行為は、呼吸困難や頚椎(けいつい)損傷のリスクなど、犬に肉体的・精神的苦痛を与えることになる」としている。
 
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/305113
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福井県幹部とは、池田禎孝健康福祉部長ですね。調べると出てきました。

 

大塚製薬 福井県と「健康増進に関する連携協定」を締結

第45回 北陸公衆衛生学会プログラム(PDF)

(上記では学会長を務めています)

組織|ふくいメディカルネット

(上記では副委員長を務めています)

 

子犬工場の問題についての発言で、疑問がわいてきましたが、健康についての生体の知識や、衛生に関する生物学や薬学などの知識や医療の知識について、ロジック上で理解できていますかね?

 

共生社会づくり推進セミナーを開催しました | 福井県

上記より、

【 福井県健康福祉部長 池田禎孝より「障害のある人もない人も幸せに暮らせる福井県共生社会条例」と「福井県手話言語条例」 の概要説明を行い、県民の皆様と力をあわせ共生社会の実現を目指していきたいと述べました。】―子犬工場問題における状態に対し西本委員の言葉を理解できないようですが、障害がある人を本当に理解できるのでしょうか?理解できない状態では「紙に書いた餅」で、実現は不可能でしょう。

 

報道発表資料

上記より、

(2)「障害のある人もない人も幸せに暮らせる福井県共生社会条例」概要説明

・・・とありますが・・・

「障害のある人もない人も幸せに暮らせる福井県共生社会条例」が施行されました。

これの概要ですね。全文、読みましたが、無理があるかなと・・・。できる人が限られており、狭き門です。対応のために理解するにも膨大な知識が必要で、対応しきれない人が多いはずだから、あぶれる障害のある方が多いんじゃないでしょうか。

福井県手話言語条例が施行されました。 | 福井県ホーム …

これも似たもんです。あきれ果てましたが・・・。続けます。

 

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「子犬工場」問題で告発状を受理
坂井西署、虐待など疑い
2018年4月7日 午前7時00分 福井新聞ONLINE

 福井県内の動物販売業者が一時犬猫約400匹を過密状態で飼育、繁殖するなどしていた問題で、県警坂井西署は4月6日までに、業者と飼育員に対する動物愛護管理法違反(虐待)や狂犬病予防法違反容疑の告発状を受理したことが捜査関係者などへの取材で分かった。3月26日付。
 
 告発状は3月1日、公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS、本部東京都)が提出した。
 
 告発状などによると、業者と飼育員は少なくとも2017年12月、同県坂井市の動物飼育施設で、犬と猫を狭いケージに入れたり、コンクリートブロックのマス内に50匹以上の過密状態で入れたりし、悪臭がするなどの劣悪な環境で飼育したなどとされる。
 
 この問題に関連して同協会は3月19日、中川雅治環境相に陳情を行い、現行法の適切な運用を環境省から福井県に対して指導するよう求めた。
 
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/314667
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で、その福井県なんですが・・・。

 

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「子犬工場」飼育数が半分以下に
福井県「改善している」と見解
2018年4月7日 午前7時10分 福井新聞ONLINE

 一時約400匹の犬や猫を過密状態で飼育、繁殖するなどしたとして動物愛護管理法違反(虐待)などの疑いで刑事告発された運営業者が4月6日までに、犬を福井県外の業者に譲渡するなどして163匹に減らしたことが県への取材で分かった。県の指導に対し、業者側は4月中をめどに200匹に半減させるとしていた。
 
 飼育員も4人体制にしており、県医薬食品・衛生課は「管理は十分行き届き、改善している。今の状態を維持してもらうよう定期的な指導を続けていく」と説明。一方、県内の動物愛護グループは「命ある動物と思えない飼育をしていた業者だったことは明らか。譲渡された犬猫の安否も気になる」と指摘している。
 
 県は2017年11月末から計15回立ち入り指導を実施。違法状態だった狂犬病予防法に基づく登録義務については、3月15日時点で飼育していた225匹全ての手続きを終えたことを確認した。その後、約60匹を県外業者に譲渡するなどし、飼育している犬が163匹まで減ったのを同30日に把握したとしている。
 
 譲渡先について県は「明らかにしない」としている。
 
 県によると、運営業者は自主的に繁殖をやめており子犬はほとんどおらず、猫23匹も全て譲渡済みとしている。
 
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/314678
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約60匹を県外業者に譲渡するなどって・・・物凄く心配なんですが。
 
譲渡先を「明らかにしない」とは、冗談ではありません。悪質業者や適切な管理ができない者かもしれないのに、もし何かあったら対応できないじゃないですか。
 
まぁ、落胆することばかりではありません。希望はあります。
 
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犬猫の譲渡推進、新施設への期待
福井県動物管理指導センター
2018年5月11日 午前7時00分 福井新聞ONLINE
 
 ペットブームの陰で捨てられる犬猫が後を絶たない中、福井県動物管理指導センター(福井市徳尾町)が4月23日から業務を開始した。飼育放棄の一因として批判の声もある大量繁殖場「子犬工場(パピーミル)」があると告発があった福井は、全国の動物愛好家から注目されている。引き取った犬猫の検査・治療室など県の施設としては初めてとなる数々の設備を持つ同センターの開業で「犬猫の譲渡推進」が期待され、命をつなぐ動物が増えそうだ。
 
 人懐こく、ごろんと転がる猫。頭の後ろやしっぽの付け根をそっとなでると、ゴロゴロとのどを鳴らし始めた。「ふれあいルーム」では、保護する動物と、受け入れを希望する人で“お見合い”してもらう。さらに飼い主としての心積もりや、家族が受け入れに同意しているかなどを職員と話し合う。「1度捨てられた子が、2度と見放されることのないようにしなければならない」と獣医師でもある高原悠・企画主査は話す。
 
 同センターは県内6カ所の健康福祉センターが行っていた犬猫の保護や引き取り業務を集約。従来は同じ部屋で保護していた犬、猫それぞれの飼養管理室を備え、空調設備を整えて長期間の収容が可能になった。約300平方メートルある運動場「ドッグラン」を備え、収容した犬に適度な運動をさせられる。
 
 感染症がないかなどを調べたり、不妊去勢手術やマイクロチップ挿入したりする「検査・治療室」を新設。トリミング室では有資格者が動物の身だしなみを整え、譲渡成立が増えるようにする。吉田靖センター長は「譲渡が促進されれば、保護した犬猫を死なせることも減るだろう。新しいパートナーを見つけて幸せになってほしい」とする。
 
 一方、県が「犬猫の譲渡推進」とともにセンター機能の大きな柱と位置付ける「適正飼養と動物愛護の普及啓発」には課題が残る。「多目的ホール」は、飼い主講習会やしつけ教室、児童対象の動物ふれあい教室を行うことになっているが、具体的な教室の実施は「これから」(高原企画主査)と決まっていない。
 
 環境省によると、徳島県動物愛護管理センターでは開所した2003年度から、夏休みに子ども対象の「夏休み一日体験学習」を実施。犬の健康チェックや、シャンプーや散歩体験を通じて、正しい飼い方、接し方を伝えている。京都府は幼稚園や小学校を訪問し、犬の心音を聞かせ「人間と同じ命を持つ生き物を実感してもらう」などの教室を30年前に始めている。
 
 16年度に県が収容した犬は157匹(捕獲65匹、引き取り92匹)、猫465匹(すべて引き取り)の計622匹。10年前の3分の1に減少し、県医薬食品・衛生課は理由を「飼い主の意識向上が大きい」と推測している。県獣医師会の松澤重治会長は「愛護の浸透など動物行政の総合的な拠点が整備され喜ばしい。夢を託せる施設」と新センターに期待を寄せた。
 
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/328481
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切りがよいので、今回はこれまでとします。朝方の記事で書いていたように、体の状態と脳の状態が噛み合っていませんので、休み休みとなっています・・・。次は、溜まりに溜まっている恒例のネイチャーですが、様子をみながら、挙げられるなら挙げるなり、まわるなりします。こんな状態なので、まわるのがおそくなりますが、お許しくださいませ
 
 

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