科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。先月から行ってきた水害における危機管理シリーズを続けたいところですが、命に係わるネグレクト問題を優先するとしました。
ネグレクトについて詳しく知りたい方は、「ネグレクトについて」をご覧ください。過去に取り上げた記事もリンクを貼り付けてあります。実はですね、事例を見ながら考察するシリーズを続けるにあたり、パピーミルの事例を挙げないと網羅したことにならないので、取り上げたいのですが、その前にまとめないといけないので、まとめ上げられるまで、シリーズものの全部の記事が見れる「動物のネグレクトの事例を見ながら対応策を考察する:その5」を、その間だけ取り上げておきます。捏ねすぎ?(苦笑)
まずは、基礎として・・・。(下記は今後もよく出てくると思います)
上記より、「犬猫生産(繁殖)の形態」によるデータは、現在で最も新しい調査結果をもとにしたものです。分類としてあてられているものは、細かに分類されていますが、「パピーミル問題」での「ブリーダー」と「繁殖屋」もしくは「パピーミル」の定義をあてると、複雑なものであることがわかりますね。
そこで、「ブリーダー」と「パピーミル」の違いを具体的に分かりやすく示したものを下記に示します。
上記には詳細な多くのポイントが挙げられているので、見極め易くなりますね。
見分けるに、更に簡易化した見分け方が下記です。
そして、「パピーミル」というものがどういうものか、わかりやすく挙げられたのが下記です。
上記より、重要なところを抜粋して、まとめてみます。
【その時々の人気の犬種を取り扱い、その犬種を理解しないまま、利益を得るための商品として、単に『売れるから』という目的のみで無理な繁殖を行い、子犬を出産する為だけの『道具』として扱われます。】
【親犬は、発情期がくると無理やり何度も交尾させられます。
病気になってしまっても、病院になんて連れて行ってもらえません。】
【劣悪な飼育環境のもと、小さなゲージの中で散歩に連れ出されることもなく、わずかな生きていける程度の粗悪なフードを与えられます。】
【母犬は子犬に栄養を取られ、痩せ細り、毛艶も悪く、糞尿まみれの中、子犬の世話を懸命にしています。】
【当然不衛生の中で育つ子犬のお腹には寄生虫がいたり、毛色や体格などもスタンダード(JKC=ジャパンケネルクラブが認める基準)を大きく外れ、骨格不形成で育ったり、遺伝疾患を持っていても、関係なく繁殖されます。】
【そして、「売り物になる」子犬を選別し、ペットショップに卸します。】
最近は不況のため、ペットショップで犬が売れなくなり、パピーミルも子犬を卸せなくなる、そしてさらに起こる悲劇が『崩壊』です。
埼玉県栗橋町高柳の町有地が、同町の夫婦に15年以上も犬の飼育場所として勝手に使われていたことが14日、町への取材で分かった。飼いきれなくなった妻は7月、幸手保健所に約50匹の犬の処分を依頼したという。事情を知った動物愛護団体が犬の引き取り手を探している。―産経msnニュース 2009.8.14 19:22
日本では、今現在残念ながら動物は『もの』と見られ、パピーミルに対する規制や法律は制定されていません。
ペットショップは明るく清潔で優しそうな動物好きの店員さんがいて、
そこにいる子犬や子猫はかわいい盛り。ペットショップに動物たちを見に行くことが好きな人もたくさんいるでしょう。
しかし、そんなペットショップの裏に潜む闇を、私たちは知っておかなければならないのです。