全国どこでも起きる地震にどう備える?-著書編 | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

地震の後、売れる本が地震に関連する著書です。今回も漏れることなく、下記のようなものが出てきましたが、実質は定説となっているものではないのが多いので、役に立たないことが多いです。下記の最新の研究とされているものは、ほとんどが、あくまでも仮説の研究なので、真に受けないほうがよいでしょう。

 

----------------------------------------------------------
震度6弱「大阪北部地震」 全国どこでも起きる地震にどう備える
J-CAST ニュース - 06月25日 12時00分

2018年6月18日朝、大阪府北部を中心に最大震度6弱の地震が発生した。小学生や高齢者が崩れたブロック塀の下敷きになるなど死者も出ており、まだまだ予断を許さない状況だ。今回は、日本の生活とは切り離せない「地震」という災害について、メカニズムなどやこれまでの歴史、最新の研究や対策といった本を3冊ご紹介。
 
J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ(http://www.j-cast.com/bookwatch/)」でも特集記事を公開中。
 
■地震活発期にある日本、その連鎖の歴史
 
日本の歴史は、地震の歴史だと言っても過言ではない。「平安時代初期の9世紀、日本全国で地震が相次いだ。東日本大震災に匹敵する869年の貞観地震。その少し前の864年から2年間、富士山の火山活動が活発になり、流れ出した溶岩が青木ヶ原を形成。そして、878年に相模湾付近が大地震に見舞われ、さらに887年には、南海トラフから仁和南海地震が発生し、大阪湾にも津波が押し寄せた。このときに、東海地震も同時に、あるいは連続して発生した可能性が高いという(本書より)」。
『地震の日本史 大地は何を語るのか』(著者:寒川旭 中央公論新社 886円)は、「地震考古学」は、産業技術総合研究所招聘研究員で、地震考古学・地震地質学を専攻する寒川氏が日本歴史を地震の連鎖として描く異色の読み物。
 
巻末には、東日本大震災に関連して、現在の日本列島と共通点が多い9世紀の地震活動を増補している。
 
■地震予知とは何かがわかる一冊
 
日本は1100年ぶりの地震・火山活動期に入った。この列島にいる限り、大地震が避けられないのはいまや常識。それをいかに早く、正確に予測するか...。東日本大震災は想定外であったとされるが、果たして本当にそうなのか。予知研究の専門家である著者、織原氏・長尾氏はその見解に反対であり、研究体制の不備が招いた惨事であるとしている。『地震前兆現象を科学する』(著者:織原義明、長尾年恭 祥伝社 864円)では、地震の予知はどこまで進み、どれほどの時間で達成されるのか。科学的なアプローチに加え、動物、地下水、電気関係にまつわる前兆現象についても徹底検証する。
 
「東日本大震災は、本当に想定外だったのか?」「3つの民間地震予測情報を読み解く」「人が捉える前兆現象」「馬鹿にできない地震発生のうわさ」など全9章。
 
■耐震技術の開発の歩みを探る
 
世界一安全に造られていると言われていた橋はなぜ倒壊したのか?なぜ専門家は大被害を見抜けなかったのか?『地震との戦い なぜ橋は地震に弱かったのか』(著者:川島一彦 鹿島出版会 2,160円)では、1995年の兵庫県南部地震で発生した都市高架橋の倒壊を代表とする、地震動による橋の破壊現象を、耐震設計の歴史を振り返りながら検証する。
 
同書は2016年度の土木学会「出版文化賞」を受賞した。その理由として同学会は、「関東大震災以後に導入された震度法とその問題点、1990年に導入された地震時保有耐力法、耐震基準の進展、免震・制振技術の導入、海外の耐震技術の状況、東日本大震災で問題となった津波・長周期地震動への対応といった、歴史的な経緯を解説するとともに、大規模実験による橋脚の破壊現象の再現などの研究成果が紹介されている」としている。また専門家である筆者ならではの迫力ある被害状況写真が、一般の人にもわかりやすい。<J-CASTトレンド>
----------------------------------------------------------

 

このうち、地震考古学の観点からのものは、真新しいものではなく、昔の別冊ニュートンで取り上げられていたもので、現行の最新の別冊ニュートンでは、(それでは予測できなかったためか)取り上げられていません。

 

地震予知については、昔は学会をあげて地震予知の研究がすすめられ、サイトも4つほどありましたが、東日本大震災を機に、予測できなかったことから、当時の恵教授もこれを否定し、地震予知のプロジェクトのサイト自体もなくなりました。なので、現行の最新の別冊ニュートンでは、取り上げられていません。現行も仮説の域を超えていません。仮説を超えられないことを認識しながらも著書を出している学者もいますが、上に挙げている著書は私はすすめません。

 

『地震との戦い なぜ橋は地震に弱かったのか』については、対策にあたる専門家や関係者が読まれると役立つとは思いますが、一般的には実用性はないかと思われます。

 

最新の研究については、日ごろ、私のようにチェックしているとわかるのですが、そうではない場合、ニュートンをチェックされるのが確実のところです。ニュートンについては、わかったことを取り上げられていますので、定説や有力説の情報を得ることができます。別冊ニュートンについては、定説や有力説が取り上げられていますが、報道で取り上げられるほど実質は、あまり進んでいません(仮説が横行しているだけで、ニュートンが取り上げるのが遅いというわけではなく、研究による解明があまり進んでいないということです)。ニュートンで取り上げられているものと同等のもの(但し、専門的になるのでニュートンのようにやさしくないですが)を入手することが可能です。

 

別冊 地震研究の最前線 | ニュートンプレス

既刊(天文学・地学) | ニュートンプレス

 

発行年月日:2016年11月5日で、現在売り切れになっており、アマゾンで中古を入手することは可能ですが、たとえ入手しても、新しい情報は日々情報を入手するほうがいいと思います。忘れたころに、そのうち、別冊ニュートンが出てくると思います。

 

仮説の書籍を読むのもいいですが、ほどんと役に立たないので、お金と時間の無駄で、意味がないかも^^;

 

一番必要なのは、各都道府県にある防災センターなどの防災対策を見て対応されることだと思います。都道府県・市町村によっては、防災についてのものが配布されているところもありますので、配布されているところは目を通されておくとよいかと思われます。

 

 

ペタしてね