地震の後、売れる本が地震に関連する著書です。今回も漏れることなく、下記のようなものが出てきましたが、実質は定説となっているものではないのが多いので、役に立たないことが多いです。下記の最新の研究とされているものは、ほとんどが、あくまでも仮説の研究なので、真に受けないほうがよいでしょう。
震度6弱「大阪北部地震」 全国どこでも起きる地震にどう備える
J-CAST ニュース - 06月25日 12時00分
2018年6月18日朝、大阪府北部を中心に最大震度6弱の地震が発生した。小学生や高齢者が崩れたブロック塀の下敷きになるなど死者も出ており、まだまだ予断を許さない状況だ。今回は、日本の生活とは切り離せない「地震」という災害について、メカニズムなどやこれまでの歴史、最新の研究や対策といった本を3冊ご紹介。
『地震の日本史 大地は何を語るのか』(著者:寒川旭 中央公論新社 886円)は、「地震考古学」は、産業技術総合研究所招聘研究員で、地震考古学・地震地質学を専攻する寒川氏が日本歴史を地震の連鎖として描く異色の読み物。
このうち、地震考古学の観点からのものは、真新しいものではなく、昔の別冊ニュートンで取り上げられていたもので、現行の最新の別冊ニュートンでは、(それでは予測できなかったためか)取り上げられていません。
地震予知については、昔は学会をあげて地震予知の研究がすすめられ、サイトも4つほどありましたが、東日本大震災を機に、予測できなかったことから、当時の恵教授もこれを否定し、地震予知のプロジェクトのサイト自体もなくなりました。なので、現行の最新の別冊ニュートンでは、取り上げられていません。現行も仮説の域を超えていません。仮説を超えられないことを認識しながらも著書を出している学者もいますが、上に挙げている著書は私はすすめません。
『地震との戦い なぜ橋は地震に弱かったのか』については、対策にあたる専門家や関係者が読まれると役立つとは思いますが、一般的には実用性はないかと思われます。
最新の研究については、日ごろ、私のようにチェックしているとわかるのですが、そうではない場合、ニュートンをチェックされるのが確実のところです。ニュートンについては、わかったことを取り上げられていますので、定説や有力説の情報を得ることができます。別冊ニュートンについては、定説や有力説が取り上げられていますが、報道で取り上げられるほど実質は、あまり進んでいません(仮説が横行しているだけで、ニュートンが取り上げるのが遅いというわけではなく、研究による解明があまり進んでいないということです)。ニュートンで取り上げられているものと同等のもの(但し、専門的になるのでニュートンのようにやさしくないですが)を入手することが可能です。
発行年月日:2016年11月5日で、現在売り切れになっており、アマゾンで中古を入手することは可能ですが、たとえ入手しても、新しい情報は日々情報を入手するほうがいいと思います。忘れたころに、そのうち、別冊ニュートンが出てくると思います。
仮説の書籍を読むのもいいですが、ほどんと役に立たないので、お金と時間の無駄で、意味がないかも^^;
一番必要なのは、各都道府県にある防災センターなどの防災対策を見て対応されることだと思います。都道府県・市町村によっては、防災についてのものが配布されているところもありますので、配布されているところは目を通されておくとよいかと思われます。