微生物学: 大腸の炎症に対抗 | Just One of Those Things

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昨日に引き続き、今年の2号目のネイチャーのハイライトを取り上げます。

 

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微生物学: 大腸の炎症に対抗
Nature 553, 7687  
2018年1月11日
     

腸内細菌科に属する通性嫌気性細菌の腸内での増殖は、ディスバイオーシス(微生物相バランスの乱れ)や炎症性腸疾患と関連付けられている。今回S Winterたちは、タングステン酸塩を投与すると、炎症が起きている際にのみ機能するモリブデン補因子依存的な細菌の呼吸経路が選択的に阻害され、大腸炎のマウスモデルで炎症が緩和されるが、腸内細菌相の構成は変わらないことを示している。この結果は、炎症性疾患への応答における微生物相の精密治療の有望な戦略の1つであるが、同様の手法がヒトでも有効であるかどうかを今後調べる必要がある。


Letter p.208
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マウスと違い、ヒトの場合は更に複雑なメカニズムになっているので、マウスに効果があったとしても、ヒトには効果が無い場合が多くあります。

 

順番的には、ショウジョウバエ→マウス→ブタ→サル→ヒト(臨床)というところでしょうか。

 

ヒトでも同様の手法が有効であると良いですね。

 

 

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