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AIが診断や創薬などヘルスケア分野に生かす動きが出てきています。

 

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診断や創薬、AIが急接近 ノバルティスや武田 
2017/6/6 16:34日本経済新聞 電子版

 

 人工知能(AI)を診断や創薬などヘルスケア分野に生かす動きが広がっている。欧州製薬最大手のノバルティス(スイス)は5日、米IBMのAI型コンピューター「ワトソン」を乳がん診断などに使うと発表。武田薬品工業などの企業連合はAIを使った創薬に向け、今月から本格稼働する。膨大なデータを扱うヘルスケアでは欠かせない存在になりつつある。

 

 ノバルティスは自社の抗がん剤で治療してきた乳がん患者の実際のデータを使い、ワトソンが診療方針の助言をする。最終的に判断するのは医師だが、ワトソンが複数の患者のデータから判断して、個々人に最適な診療を決める補佐役となる。

 

 IBMで関連ビジネスを統括するIBMワトソン・ヘルスの幹部、アニル・ジェイン氏は、「患者ケア(の質)を高めるため、より優れた個別化した乳がん治療に向けたノバルティスと組む」と語る。ノバルティスは乳がんの成果をみながら、他のがんでの応用も視野に入れている。

 

 後発薬世界首位のテバファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)もワトソン活用に乗り出した。既存の医薬品のうち、埋もれていた薬効を探し出すのが狙いだ。近年、米食品医薬品局(FDA)が承認した医薬品やワクチンのうち、新たな効用は約3割にとどまるという。残りはすでに市場にある薬から効果を探し出すが、再評価には長くて膨大な期間と費用を要することが多い。

 

 テバには後発薬の化合物のデータは豊富。ワトソンを活用することで医薬品開発にかかるコストを減らす。あわせてノバルティスと同様に、患者に直接接点を持つサービスも検討する。対象は呼吸器系や中枢神経系など慢性疾患の健康管理。ぜんそく患者が発作を防ぐような処置をあらかじめ提供するサービスも開発するという。

 

 日本でもAI活用は広がる。武田や富士フイルム、塩野義製薬などはAIを使った新薬開発の企業連合「ライフインテリジェンスコンソーシアム」は今月23日、キックオフイベントを開く予定。富士通やNECなどIT(情報技術)企業も含め国内外の約50社が参加、理化学研究所や京都大学と協力して創薬向けAIを開発する。

 

新薬に関する論文や、理研などが持つ患者の臨床データなどの情報をAIに入力し、新薬候補の物質を見つけ出す。創薬の効率化を図り、世界の新薬開発で競争力を高める考えだ。

 

 AIによる成果が具体的に出てくるのはこれからだが、業界ではデジタル分野の知見がますます求められる。データ解析の専門家「データアナリスト」を巡る人材獲得の競争も激しくなりそうだ。

 

(潟山美穂、加藤貴行)

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既にあちらこちらで始まっているようです。

 

 

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