構造生物学: 多段階を経て起こるヌクレオシド輸送 | Just One of Those Things

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引き続き、Natureの今週号のハイライトより。

 

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構造生物学: 多段階を経て起こるヌクレオシド輸送
Nature 545, 7652     
2017年5月4日
   
DNAやRNAの合成、またがんやウイルス感染の治療に使われるヌクレオシド系薬剤に必須のヌクレオシドは、「濃縮型ヌクレオシド輸送体(CNT)」により細胞に取り込まれる。輸送は、エレベーターのような働きをする基質結合ドメインが膜を横切って移動することによると考えられてきたが、その中間段階はまだよく分かっていなかった。S Leeたちは今回、CNTの内向きと外向きの状態だけでなく、複数の中間段階についてもX線結晶構造を報告している。こうした構造が得られたのは、結晶格子中の多様なコンホメーションを安定化するリガンドやイオン、変異導入や結晶化条件を組み合わせて使ったことによっている。この研究は、エレベーター様の動きをしている輸送ドメインは、単一の剛体として動くのではなく、状態依存的なコンホメーション変化を経ることを示唆している。


Article p.66
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構造がわかることによって、更に効率的な治療法が生み出せるようになると良いですね。

 

 

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