引き続き、Natureの今週のハイライトより。
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気候科学: 海洋の鉛直循環が二酸化炭素の取り込みを制御する
Nature 542, 7640
2017年2月9日
海洋は、産業革命以降、人為的な二酸化炭素排出量の約40%を取り込んでおり、最大の二酸化炭素シンクとなっている。しかし、海洋の二酸化炭素の取り込みには大きな十年変動があり、この変動を特定の過程に帰することは困難であった。今回、海洋の鉛直循環の変動が、過去数十年にわたる海洋の二酸化炭素の取り込み量を変化させる主な要因であったことが見いだされている。例えば、2000年以降の海洋の炭素の取り込み量は、この期間の鉛直循環の低下によって増加していることが分かった。
Letter p.215
News & Views p.169
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この論文は、Natureのニュースにも取り上げられました。
海洋のことが一つでもわかってよかったです。
Natureの今週号は、医療に関することが少なかったので、気候科学についての論文で締めとすることにしました。
来週号をお楽しみに。
明日は、報道の記事を取り上げます。