MERS対策で基礎成果相次ぐ | Just One of Those Things

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感染予防や治療につながる基礎成果が相次いでいます。


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MERS対策で基礎成果相次ぐ 東京薬科大・京都府立大など
2015/6/22 1:30日本経済新聞 電子版


 韓国で感染が広がる中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)コロナウイルスの感染予防や治療につながる基礎成果が相次いでいる。東京薬科大学などは特定の化合物にウイルスの増殖を妨げる効果があるのを細胞実験で確かめた。京都府立大学はウイルスに強く結合する抗体を開発した。MERSは有効な薬やワクチンがなく、対症療法に限られる。今後、動物実験などで効果を確認する。


 東京薬科大学の林良雄教授と大阪大学の神谷亘特任准教授、京都薬科大学の赤路健一教授らはコロナウイルスが増殖する際に酵素を使う点に着目。ウイルスの酵素に強く結合し、働きを妨げる化合物を作った。


 この化合物は2002~03年に世界で流行した同じコロナウイルスの仲間、重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルス向けに作製していた。今回の実験では、培養中のサルの細胞にMERSのウイルスと化合物を加えた。3日後にウイルス量を測ると、検出限界以下に減っていた。今後はマウスで効果を確かめる予定だ。


 京都府立大学の塚本康浩教授らはカイコの細胞で、MERSコロナウイルスが持っているのと同じ表面たんぱく質を作製した。これをダチョウに注射し抗体を作らせた。


 抗体はダチョウが産んだ卵に高濃度で含まれるため、取り出しやすく、大量生産も可能という。すでに抗体を含むスプレー液を試作した。


 塚本教授が米国に設立したベンチャーと共同研究を進める米陸軍感染症研究所に抗体を提供。サルの細胞でウイルス感染を防ぐ能力を検証中だ。

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感染予防や治療に、早く実用化されると良いですね。


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