飲み水、世界で8億人分不足 | Just One of Those Things

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<安全な飲み水>世界で8億人分不足 国際会議に4万人参加
毎日新聞 4月29日(水)10時3分配信


 日本では水道の蛇口をひねれば安全な水が出るが、世界では8億人以上が安全な飲み水を手に入れられないという。深刻な水問題を解決するため、今月韓国で国際会議「世界水フォーラム」が開かれた。そこでは、国によって大きく異なる水事情が浮かび上がった。



◇温暖化で加速


 世界水フォーラムには168カ国から4万人以上が参加した。バングラデシュ代表は「海面上昇に加え、水源となるヒマラヤ山脈の氷河減少で水不足が懸念されている」と、地球温暖化がもたらした異なる窮状を訴えた。カタール代表は「他地域より水不足に直面している。海水の淡水化が急務」と強調。エジプト代表は、ナイル川水源が他国にあり「我々の水は大半は外国に依存している」と危機意識をのぞかせた。閣僚宣言は「水問題解決に向け官民など国際協力が必要」とした上で、「温暖化への対応が重要」と盛り込んだ。


 「水の惑星」と呼ばれる地球だが、水の大半は海水で淡水は2.5%。しかも、その多くは南極などの氷として存在し、川や湖といった利用しやすい水は0.01%程度にとどまる。


 世界保健機関(WHO)などによると、安全な水を入手できる人口の割合はソマリアは29%、パプアニューギニアは40%、エチオピアは44%しかない。干ばつに直面する国が多いが、パプアニューギニアは熱帯雨林が広がる。雨が降っても上下水道の整備が遅れ、トイレなどの衛生施設が乏しければ、安全な水が手に入らないという。


 国連などは、2050年には人口増と経済活動で水不足に直面する人は現在の5倍に増えると予測する。温暖化に伴う豪雨や干ばつで水事情は悪化し、世界銀行は報告書で「地球は、さらに乾く」と懸念した。国際協力機構(JICA)は途上国を中心に、04~13年度に上下水道の専門家ら延べ8554人を派遣し、約2万人の研修生を受け入れた。



 ◇日本も海外依存


 日本も対岸の火事で済まない。急峻(きゅうしゅん)な地形のため、河川の水量は雨が降ると急増し、やむとすぐに減少する。東京都水道局は「日本は季節で流量が変わり、水利用の上で不利な状況にある」とし、歯みがき時などの水使用量を公表し、有効利用を呼びかけている。


 日本の食料自給率は約40%と輸入に頼る。環境省などの試算では、輸入食料の生産に使われた水は約800億立方メートル。国内の年間使用量に匹敵し、多くの水を海外の水に依存する。


 JICAは「世界の水環境悪化は人ごとではない」として、水問題が深刻なアフリカを重視して「1000万人に安全な水を届けるとともに、衛生施設を整備したい」としている。【田中泰義、渡辺諒】

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