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いよいよ実現が本格的になってきそうです。


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再生医療、難病患者の回復に手応え 目や足、細胞使い治療
2015/3/24 1:10 情報元 日本経済新聞 電子版


 再生医療が本格的な普及段階に入ってきた。これまで治療が思うようにできなかった難病の患者で効果が出始めているほか、規制が緩和されてiPS細胞などを使った臨床研究の計画も相次ぎ動き出す。安全性やコストなどの課題もあるが、細胞培養や試薬などの開発で民間企業の参入も加速する。再生医療が誰でも受けられる身近な医療になる日も遠くない。


 「右足先の壊死(えし)が止まり、患者や家族は非常に喜んでいる」。19日に横浜市で開いた日本再生医療学会総会で、大隈病院(兵庫県尼崎市)の大串始副院長はこう強調した。


 患者は足先に血を送る血管が細くなる「下肢動脈閉塞症」の60代男性。治療は患者の骨髄にある幹細胞を採って、太ももなどにある血管の周りに注射した。壊死が止まって3カ月後には歩ける距離が80メートルと、治療前の2倍になった。従来は症状が悪化すると指先から壊死が広がり足を切断する恐れがあった。


 大串副院長は産業技術総合研究所と協力。2人の患者で治療を試みたところ、血流が回復して足の痛みがなくなり歩いても疲れにくくなった。移植した細胞が血管を増やす物質や栄養分を分泌し、傷ついた細胞を助けた。企業と協力して2~3年内に効果を確かめる治験を始める。


 首から下が動かない重い後遺症がある脊髄損傷の治療でも光明が見えてきた。札幌医科大学の山下敏彦教授と本望修教授らは、頸椎(けいつい)を損傷した30代男性の患者に治療を試みたところ、1カ月あまりで手足の指が動き始め、半年後には歩行訓練ができるようになった。


 患者は肘がわずかに曲がるだけで全身がほとんど動かなかった。これまでは回復する手立てがなかった。治療は骨髄液に含まれる細胞を約1万倍に増やして静脈に投与した。今後は15人以上の患者に実施して効果や安全性を慎重に見極める。将来はニプロも参加して実用化につなげる。


 体にある幹細胞を使った臨床応用は米国が先行する。米スタンフォード大学のギャリー・スタインバーグ教授はベンチャー企業サンバイオ(東京・中央)などと協力。骨髄の幹細胞から作った神経をなおす細胞を使った。慢性期の脳梗塞患者18人の病変部近くに移植し安全性を見る初期の治験の結果、半数で手足のまひなどが改善。動かなかった手や足が手術翌日に動いた例もあり、同教授は「衝撃を覚えた」という。米食品医薬品局(FDA)から人数を150人に増やす次の段階の治験を認められ、年内の開始を目指す。


 iPS細胞では昨秋に始まった理化学研究所の臨床応用でも、治療を受けた加齢黄斑変性の患者はがん化の兆候もなく順調だ。


 再生医療は患者自らの細胞などを使って治療する。外科手術や薬を使った化学療法に比べて効果が高い治療と期待される。人類の夢であった再生医療が新しい時代に入ろうとしている。

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最先端の再生医療は費用が高額となり、ごく一部の肩しか受けられないでしょうが、一日も早く世の中に普及できるようになると良いですね。


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