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「iPSでの治療」研究が加速しそうです。


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「iPSで治療」研究加速 京大、備蓄細胞を提供
2015/1/17 0:50 情報元 日本経済新聞 電子版


 再生医療の切り札とされるiPS細胞を、病気の治療に使う研究が活発化してきた。京都大学は将来の治療に使えるよう備蓄中のiPS細胞を、品質評価などのために国内の大学、研究機関に提供し始めた。また、患者本人のiPS細胞を神経系疾患であるパーキンソン病治療に使う臨床研究を、2016年にも始める。理化学研究所は目の難病を治療する臨床研究で2例目の準備を急ぐ。海外でもiPS細胞の臨床応用の計画が進む。


 iPS細胞の提供は、大阪府吹田市で17日まで開かれている国際シンポジウムで京都大iPS細胞研究所(CiRA)所長の山中伸弥教授が明らかにした。昨年末までに他人に移植しても拒絶反応を起こしにくい細胞を集めた「iPS細胞ストック」から、慶応義塾大学、大阪大学、理研などに提供した。


 iPS細胞による治療の普及には、必要な時にすぐに使える他人のiPS細胞を備蓄しておくのが不可欠になる。各国で備蓄が始まっている。山中教授は16日の記者会見で、高品質なiPS細胞を集める手順や方法に関し「他国ともオープンに情報交換したい」と語った。


 日米英韓などは備蓄細胞の品質評価や選別法などの国際標準作りを目指し、昨年「iPS細胞治療国際アライアンス」を発足した。約10カ国の大学、規制当局などが参加する。3月にニューヨークで総会を開き、役割分担などを話し合う。山中教授は京大のノウハウをもとに「積極的な役割を果たす」考えを示した。


 京大の高橋淳教授らが実施するパーキンソン病治療では、臨床研究を経て薬事承認を得るため18年度にも始める臨床試験(治験)でiPS細胞ストックの細胞を使う見通し。昨秋、目の難病患者に対し臨床研究として世界初のiPS細胞を使った移植手術を実施した理研の高橋政代プロジェクトリーダーらも、今後、iPS細胞ストックの細胞の利用を検討する。慶大も脊髄損傷の臨床研究で同細胞を使う計画だ。


 海外では米ハーバード大学がiPS細胞をパーキンソン病治療に使う治験を準備中。京大の高橋教授らとも協力、実施法などを今後、詰める。15~16年は霊長類などの動物実験に特化し、治験はその後、検討する。


 高齢化に伴いパーキンソン病をはじめとする神経系疾患などの患者は世界的に増加が見込まれ、米欧を中心に再生医療の研究が活発だ。ただ、iPS細胞は新しく、研究実績のある胚性幹細胞(ES細胞)や胎児由来の幹細胞を使うケースも多い。


 失敗を避けるため、iPS細胞による治験をするには動物実験などでさらにデータを集めるべきだとの指摘もある。今回の国際シンポに参加し、ES細胞のパーキンソン病治療への応用を目指す英ケンブリッジ大のグループは「京大の計画を妨げるつもりはないが、進め方などの情報は共有してほしい」と指摘した。高橋教授は「各国のES細胞などの使用経験も、iPS細胞の臨床応用の手順作りに役立てたい」と話している。


<iPS細胞を使う主な臨床研究の開始目標>
・2015~16年
血小板(京大)
心不全(阪大)
パーキンソン病(京大)
・16~17年
目の角膜(阪大)
・17~18年
脊髄損傷(慶大)
糖尿病(東大)
・19~20年
白血病(東大)
肝臓病(横浜市大)

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その他の研究は取り上げられていませんが・・・。


さらに拡大、促進さえると良いですね。


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