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がん狙い撃ち新物質が発見されました。


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がん狙い撃ち新物質、シカゴ大・中村教授が発見
読売新聞 10月23日(木)3時7分配信


 【ワシントン=中島達雄】がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の新しい有力候補となる化合物を見つけたと、米シカゴ大の中村祐輔教授の研究チームが22日、米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表した。


 中村教授によると、この化合物を使ってマウスで実験したところ、肺がんが完全に消えたという。


 研究チームは、がん細胞の増殖で重要な役割をする「TOPK」というたんぱく質に注目。30万種類の化合物の中から、TOPKの働きを妨げる化合物を探し出した。


 この化合物を、肺がんのマウス6匹に週2回ずつ3週間、注射した。すると、5匹のがん細胞は、最初の注射から25~29日後に完全に死滅した。TOPKの働きが妨げられ、がんの細胞分裂が止まったとみられる。化合物をそのまま投与すると白血球が減るなどの副作用があったが、化合物を脂質の膜で包む改良を加えると、副作用は小さくなったという。
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既に製薬会社が研究に取り組んでいるようです。


論文、詳細につきましては、下記をご覧ください。


新規抗がん剤開発に関する論文公表のお知らせ(PDFファイル)
オンコセラピー・サイエンス(10月23日)
http://www.oncotherapy.co.jp/news/20141023_01.pdf


また、iPS技術でがん幹細胞を製作することに成功しているので、治療応用に期待がかかっています。


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iPS技術でがん幹細胞 神戸大など作製成功、治療応用に期待
2014.7.10 13:30 産経新聞


 がんのもととなる「がん幹細胞」と同じ特徴を持つ細胞を、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製技術を応用して人工的に作製することに、神戸大と京都大iPS細胞研究所などの研究グループが成功し、9日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。今回の成果により、抗がん剤や放射線治療が効きにくいとされるがん幹細胞の研究の進展が期待される。


 がん幹細胞は、体内でがん細胞を次々と生み、がんの転移や再発のほか、治療が効きにくくなる原因となる。組織にわずかしか存在せず採取が難しいこともあり、この細胞を標的にした治療法は確立されていない。


 グループは、皮膚などの細胞に数種類の遺伝子を導入するiPS細胞の作製方法に着目。このうち3種類の遺伝子をヒトの大腸がん細胞に導入し、一般的ながん細胞の培養条件で10日間培養すると、最大で5%が大腸がん幹細胞と同じ特徴を持つ細胞になった。詳しいメカニズムは分かっていないという。


 さらに、この細胞だけを目立たせる特殊な染色方法で、効率よく集める方法も開発。得られた人工大腸がん幹細胞をマウスに移植したところ、ヒトの大腸がんに似た腫瘍(しゅよう)ができた。


 グループの神戸大大学院の青井貴之特命教授(iPS細胞応用医学)は「大腸がん以外にも応用が可能なら、乳がんや胃がんなど臓器に応じた治療法を開発できるかもしれない」と話している。
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分子レベルからの癌研究は2000年ぐらいから活発に行われてきており、Natureでは癌研究専門誌の姉妹誌が発刊されています。


がんに打ち勝つことが出来、数箇所のがん治療センターが、資料館になる日が一日も早く来ると良いですね・・・。


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