<エボラ出血熱>日本でも水際対策を強化するための動きが本格化 | Just One of Those Things

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まずは、昨日のおさらいのようなものになりますが、下記の記事にあるように、日本では24日夜、感染症の専門家による会議が行われました。


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エボラ出血熱 日本でも水際対策を強化するための動きが本格化
フジテレビ系(FNN) 10月25日(土)2時5分配信


アメリカ・ニューヨークで、男性医師がエボラ出血熱の検査で陽性反応を示した。


世界的な感染拡大への懸念が高まる中、日本国内でも水際対策を強化するための動きが本格化している。


多くの人が行き交う海外への玄関口、羽田空港国際線では、出発ゲートの奥には、注意喚起の紙が張られていて、警戒を強めている。


エボラ出血熱の陽性反応が大都市ニューヨークで、新たに確認された。


けたたましくなるサイレン。


23日、ニューヨーク市内で高熱を発症し、1人の男性が救急搬送された。


現地メディアは33歳の医師、クレイグ・スペンサーさんだと伝えている。


男性医師は、パトカーに先導された救急車で、厳戒態勢の中、病院に緊急搬送された。


病院では即、隔離措置が取られ、エボラ出血熱の陽性反応が確認された。


国境なき医師団として、西アフリカ・ギニアでエボラ患者の治療にあたっていたスペンサーさん。


10月14日にギニアをたち、ヨーロッパ経由で17日にニューヨークへ到着したばかりだった。


気になるのは、2次感染のおそれ。


男性医師は、病院に搬送される2日前から、体のだるさなどを感じていた。


スペンサーさんは、ニューヨーク北部に住み、搬送される前日の夜に、自宅から地下鉄を使って、およそ10km離れたボウリング場を訪れていた。


そして、帰宅の際には、配車サービスを利用したことがわかっている。


この事態に、ニューヨーク市長は「ニューヨーク市民はパニックになる必要はない。エボラ出血熱に何カ月も備えてきた」と話した。


市長は、スペンサーさんが外出時に、発熱や嘔吐(おうと)などの症状がなく、体液に触れていない市民には、感染の心配はないと強調した。


しかし、市民の間には動揺が走っていた。


ニューヨーク市民は「エボラウイルスがニューヨークに来るのは、時間の問題だった」、「いつも地下鉄使っているよ。OH MY GOD!」と話した。


スペンサーさんは、少なくとも4人と接触したとされ、モニタリングが続いている。


日本に広がる可能性はないのか。


24日夜、感染症の専門家による会議が行われた。


厚労省の新村和哉健康局長は「国民の命と健康を守るという観点から、極めて重要な関心事となっている」と話した。


厚労省は、国内で感染者が発見された場合、本来はインフルエンザ治療薬のアビガン錠の投与を認めることを決めた。


この薬は、エボラ出血熱の治療にも効果がある可能性が指摘されている。


また、国際便のある30の空港では、水際対策の強化を進めた。


ハワイに行く旅行者は「ハワイに行くんで、ちょっと心配ですよね、そういうの聞くと」と話した。


フランスに行く旅行者は「怖いけど、もう予約したんで、行くしかないって感じです」と話した。


また、スペインから帰国した旅行者は「空港内のトイレとかもそうですけど、なんか人が触るようなドアとかは、あんまり手では触らないようにしてましたね」と話した。


ニューヨークでの感染拡大のおそれが、世界に暗い影を落としている。.


最終更新:10月25日(土)2時5分
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んー。スペンサーさんは配車サービスも使って意なのですね・・・。


感染症の専門家による会議がどんなものだったのか興味深いです・・・というか知りたい。


国内の医療機関も研修を行っています。


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感染広がるエボラ出血熱、日本国内「万が一」の対策は?
産経新聞 10月22日(水)7時55分配信


 ■医療機関、渡航歴確認を徹底


 西アフリカで流行するエボラ出血熱について、米国で看護師2人が二次感染したことが国内の医療関係者にも衝撃を与えている。原因は調査中だが、医療水準の高い先進国で起きた二次感染はひとごとではない。厚生労働省は21日、ウイルス流入を防ぐため、空港での水際対策を強化。国内の医療機関も研修を行い、「万が一」に備えている。


 現地報道などによると、リベリア人男性は9月20日に米国に入国。26日に体調不良を訴えて受診したが、抗生剤を処方されて帰宅し、ダラス市内の大規模病院に搬送されたのは28日だった。男性はその後、エボラ出血熱で死亡した。


 エボラ出血熱は患者を早期に発見、治療することが生存率を上げるとされ、二次感染の予防にもなる。


 エボラは現在、ギニア、シエラレオネ、リベリアの西アフリカ3カ国で流行。周辺国のセネガルとナイジェリアにも広がったが、この2カ国の流行は終息した。しかし、米国とスペインでは患者の治療に当たった看護師計3人が二次感染する事態になった。


 国内の航空各社は厚労省の要請を受け、海外から日本に入る全便で、エボラ発生国から3週間以内に出国した人は検疫所に申し出るよう、機内アナウンスを実施。各空港ではサーモグラフィーを設置し、高熱の人を発見できる態勢を取るほか、国内で発熱した際は保健所に連絡するよう注意喚起している。東京検疫所東京空港検疫所支所(羽田)の佐々木滋氏は「流行国から入国する人にはエボラ患者との接触の有無を直接尋ねている」と話す。


 ただ、エボラウイルスの潜伏期間は2~21日で、検疫所を抜けた後に発症する可能性も高い。厚労省は21日、検疫法の通知を改定。エボラが流行する西アフリカ3カ国に滞在した全員に帰国から21日間、体温や体調の変化がないか1日2回、検疫所に電話で報告するよう義務づけた。報告を怠ったり虚偽の報告をした場合は罰則もある。


 エボラ出血熱などの感染症の治療は全国45カ所の指定医療機関で行われる。だが、患者が最初に行く医療機関は自宅近くの医院なども想定される。米国の男性患者は最初に病院を訪れた際、リベリアから来たことを伝えたが、病院側はエボラ感染を疑わなかった。初期の段階で医療機関を訪れても、早期発見につながらないことも考えられる。


 このため全国の約2400病院が加盟する「日本病院会」は、発熱患者には渡航歴を確認するよう全国の医療機関に通知。感染症コンサルタントの青木真氏は「高熱患者に渡航歴があると分かったら、医師はマラリアなど別の病気の可能性や両方にかかっている可能性も検討するだろう。不慣れな場合は専門家に相談してほしい」と話す。


 エボラ出血熱が疑われる患者を診察した場合、医療機関は保健所に連絡し、国立感染症研究所で検査が行われる。エボラと確定する前でも患者を隔離し、医療従事者はゴーグルなどで防護する必要がある。


 国立国際医療研究センターでは今月から、全国の指定医療機関でエボラ患者が出た場合の実践的な研修会を実施。同センターの堀成美氏は「防護具を脱いだ直後は緊張が緩む。例えば手を洗う前に顔に触れてしまうなどして二次感染が起きうる」と指摘する。


 東京都保健医療公社荏原病院の黒須一見氏は「防護具を着用すると長時間の勤務は難しくなる。勤務態勢の見直しや防護具が正しく使えているか監視する人手も必要」と課題を挙げる。
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まぁ、これらは、現在考えられる最低限の対処法だと思います。


防護具については、脱ぎ方にも手順を踏み、肌に触れないようにしなければ、エボラウイルスに感染しますので、監視する人が必ず必要です。



今は48時間以内に世界中どこでも移動できる時代ですから、このような状況の中では、日本へのウイルス流入は防ぎようがないと考えられます。


エボラウイルスは、感染者の体液に直接接触することで感染します。


性交渉やキスはもちろん、汗や唾などに触れるだけでもリスクはあります。


発症者が座った便座に座っただけでも感染する可能性はあり、エイズウイルスよりも感染力はずっと強いものですが、デング熱のように蚊が媒介することはありません。


蚊が媒介して感染するようにエボラウイルスが進化しているのじゃないだろうか!?・・・といったコメント等がネットにあふれ出ていますが、生物学上、デング熱のように蚊にウイルスを媒介する能力はありません。

 複数の未承認薬はあるものの、有効なワクチンはなく、いまのところ、治療法は解熱剤の投与などの対症療法しかありません。


発症者の免疫力や体力によっては完治することもありますが、何よりも大切なのは、かからないようにすることです。


一番の予防法として「感染者への接触を避けること」を挙げ、「手洗いやうがいなど感染症一般に対する対策を徹底し、自己管理に努めることで、エボラウイルス自体は弱く、石鹸等で洗うことによって防ぐことが出来ます。


行政などの対策も必要で、感染者の早期発見が何よりも大事となります。


水際対策だけでなく、患者を隔離するための施設がどれだけあるのかなど、病院や自治体の現場レベルでのウイルス流入時におけるシミュレーションを徹底すべきだと考えられます。


ウイルスの正しい情報を伝えるための広報体制の整備も急務になってくるでしょう。


さて、経済面を見て見ましょうか・・・。


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エボラ出血熱 経済に与える影響は
THE PAGE 10月25日(土)13時0分配信


 アフリカを中心にエボラ出血熱が猛威を振るっています。今のところ経済的な影響は限定的という見方が大半ですが、先進国内で2次感染が拡大するような事態となれば、大きな影響が出てくる可能性があります。


 エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症です。このウイルスに感染すると、最大21日程度の潜伏期間の後、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状が出てきます。さらに、嘔吐、下痢、出血(吐血、下血)などの症状が現れ、最悪の場合、死に至ります。


 エボラ出血熱は空気感染しないといわれていますが、症状が出ている患者の体液などからは感染する恐れがあります。このため、患者は基本的に隔離され、治療にあたる医療関係者は十分な装備のもとで作業を行う必要があります。


 今年3月に西アフリカのギニアで感染拡大が観察され、その後、リベリア、シエラレオネなどに感染が拡大。現在では1万人近くが感染し、うち約半数が死亡しています。感染拡大は止まっておらず、WHO(世界保健機関)ではさらに感染が拡大する可能性があるとして警告を出しています。


 またアフリカでの感染拡大にともない、先進国での2次感染が一部で発生しています。スペインでは、リベリアで宣教活動中にエボラ出血熱に感染し、帰国後、治療を受けていたカトリック神父が死亡したほか、神父の看護にあたっていた看護師がエボラ出血熱に感染しています。また米国では、テキサス州ダラスの病院で感染していたリベリア人男性の治療に携わっていた看護師や、ギニアでエボラ出血熱の患者を治療していた医師が同様にエボラ熱に感染しています。


 世界銀行では、西アフリカ地域におけるエボラ出血熱による経済的損失は38億ドル(約4000億円)から最大で326億ドル(約3兆5000億円)にのぼるとしています。先進国に住む私たちからみるとそれほど大きな金額には見えませんが、西アフリカのGDPはわずか7400億ドル(約79兆円)しかありません。被害額はGDPの4.4%を占めることになります。
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勿論、N.Y,で感染者が出ていますから、米国だけでなく、世界的にも大なり小なり経済的な影響は出てくるでしょう。


一部の報道でも経済的影響があるのではないかと危惧されていたところですね。


二次感染者が出ないことを祈るのみです・・・。


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