荼吉尼天(2) | Just One of Those Things

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荼吉尼天 』より。



荼吉尼天は、夜叉・羅刹が転じて、豊作祈願のお稲荷さんとなった神です。



商売繁盛の神様として、狐を眷属とするお稲荷さん。


実はそのもとのインドでは、人間の心臓や肝を食べるという怖い神、荼吉尼天でありました。



荼吉尼天は荼枳尼天とも書き、インドにおいては「ダーキニー」と呼ばれ、人間の心臓や肝を食す夜叉神・羅刹だったのです。


その荼吉尼天を大日如来が姿を変えて大黒天となり、降伏させ、ついに改心させたといいます。



日本では、平安時代の頃からある狐神信仰とひとつになり、稲にかかわる神、稲荷神として庶民の信仰対象となりました。



神道においては、稲を背負う老翁を稲荷の神としていますが、稲の豊作がそのまま生活の豊かさに通じていた当時としては、稲荷が福をもたらす神、商売繁盛の神だとの考え方が生まれたのだろうと考えられています。



世間で祀られている荼吉尼天は、一般に天女の姿をし、左の手に如意宝珠または火焔宝珠を載せ、右手に剣を持ち、空を飛ぶ様子をした白狐にまたがっています。