菩薩(4) | Just One of Those Things

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菩薩 』から『菩薩(2) 』より。そして、『菩薩(3) 』・・・。



観世音菩薩のほかには、弥勒菩薩・普賢菩薩・文殊菩薩・虚空蔵菩薩・勢至菩薩・日光菩薩・月光菩薩などの諸菩薩がよく知られています。


このうち、弥勒菩薩は、最も古くからその存在が考えられていた菩薩のひとつで、釈迦の入滅後、56億7000万年の後に悟りを開き、如来となってこの世に生まれ、釈迦の救いにもれた衆生を救済するとされています。



如来の脇侍として従い、如来の性格の一端を現すものとして生まれ、やがて経典の中でさまざまな性格を付与されることによって、独立した信仰の対象となった菩薩もあります。


普賢菩薩と文殊菩薩はもともと釈迦如来の脇侍として登場しましたが、やがて普賢菩薩は慈悲をつかさどる尊格として、十大願という広大堅固な誓願を立てました。


また、文殊菩薩は「知恵の文殊」として、諸仏の知恵の働きを象徴することで著名です。



また、観世音菩薩は勢至菩薩とともに、阿弥陀如来の脇侍としても表されます。


日光菩薩・月光菩薩の両菩薩は薬師如来の脇侍として従い、衆生の苦しみを取り除き、正しい教えを守る菩薩とされます。


このほか、知恵の菩薩として、特に記憶力を増進させる力があるとされる虚空蔵菩薩や、大随求(だいずいぐ)・持世(じせ)・馬鳴(めみょう)・般若の諸菩薩があり、阿弥陀如来が極楽浄土より来迎するときには二十五菩薩が随従するとされます。



こうした菩薩の姿は、多少の違いがありますが、基本的には菩薩形(ぎょう)といって、頭髪を高く結い上げ、宝冠をいただき、耳飾や胸飾り、「瓔珞(ようらく)」(金・銀・玉などを紐で綴った飾り)、「臂釧(ひせん)」(肘につける環状の装身具)、「腕釧(わんせん)」(腕輪)などで身を飾り、薄い天衣や条帛(じょうはく)、裳(も)を身にまとい、穏和な相貌で表されます。