約38年前に自身が経験した高校野球最後の日。
本日、長男も当時の僕と同じ意味する最後の日となりました。
正直、まさか我が子が高校まで野球を続けて、真剣勝負の舞台で背番号「1」を背負ってマウンドに立つとは、彼が生まれた時も、野球を始めた時も、全くイメージした事がありませんでした。
高校球児として夏の甲子園を目指し、出場できるのは神奈川県で一校のみ。
今年は168校が出場し、長男の高校もその一校。
そしてこの大会は、現3年生にとって高校野球選手として最後の真剣勝負。
周りから何と言われようが、どう思われ、どう批評されようが、目指す場所は甲子園であるという意思を貫いたという点においては、彼はやり切れたと思います。
結果は、敗戦。
この大会の第1シード校の神奈川王者を相手に挑めるという、1/167校を引き当てた組合せに胸を躍らせながら、この1ヶ月チーム全員がそこの突破を日々熟考し、実践で検証しながら当日を迎え、真っ向勝負を挑んでの敗戦ですが、本音は悔しさで一杯でしょうね。
僕もそうでしたから(^^♪
これは、たかが野球の試合に負けただけの事。
そこから気持ちが落ち込み、放心したとしても、彼の人生においてはかすり傷程度の事です。
それでも、この敗戦という結果は勿論、ここまでに至る過程を客観的に振り返れれば、それは彼の今後の人生において、何よりも自分自身に対しての確固たる自信に繋がり、「やり切る」「やり遂げる」という価値を、思考と行動で獲得できる場面も多くあるかなと、父は想像しています。
自分が熱中した環境は、たかが野球ですが、されど野球なんだなと、大人になるにつれて気付ける日がくれば、また一つ成長するんだろうなと思いますので(^^♪
画像は、試合中に長男が招いたピンチの場面で、マウンドへ駆け寄る捕手と長男。
捕手の選手は、幼稚園入園時から小中高と同じ環境を共にした親友。
長男が妻に連れられ初めて行った地元の野球スクールが5歳の時。
そこから小4までスクールで長男は野球に触れ、捕手の親友は小1から地元の学童野球チームで。
長男が小5になった時に、彼から学童野球チームに入って一緒にやろうと誘われた事がきっかけに、今日までずっと一緒に同じチームで。
一緒に高校入学が決まり、一緒に野球部に入部した1年生時の練習試合で、初めて長男がマウンドに立ち、親友が捕手としてマスクを被った様子を、妻から動画で見せられた時は、長男にとっては野球人生で投手をやるのも初めてで、バッテリーを組んだ相手も親友という事で、「こんな奇跡みたいな事はもう二度とないだろうな」とσ(^_^;)
あれから二年後の今日、親友の選手の本来のポジションは正一塁手ですが、神奈川王者を倒すためにチームが選択した戦術が、長男が登板する際の捕手は彼がというシフトに。
勿論チームとして、そのシフト形成に長男と親友とのこれまでの人間関係、感情論は一切ありませんが、僕ら夫婦からすれば、微笑ましく、何とも言えないプライスレスは光景です。
しかし彼ら二人には、恐らくそういう感情はないと思いますがσ(^_^;)
僕ら夫婦からすれば、長男が高校まで真摯に野球を続けた事自体が奇跡なのに、最後のマウンドは小5の時に一緒に野球をやろうと誘ってくれた彼と、その7年半後に神奈川王者を倒すという目的でバッテリーを組み挑んでいる。
結果は跳ね返されましたが、同じ目的を持って一緒に勝負を挑んだ事は、この先も色褪せる事はありませんので、彼ら二人が成人した時に、共に酒を交わしながら一緒にこの試合の動画を観てワイワイ出来る日を、父は楽しみしています\(^_^)/
これまで、決して野球が上手ではなかった長男に、熱心にご指導下さった指導者の方々、また私生活においても、彼を見かければ声を掛けて下さり、野球の試合では球場へ足を運び、常に我が子の様に応援をして下さった方々へは、感謝しかありません。
彼が好きな野球をここまで続けて来れたのは、皆様のお陰です。
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。