私は良い嫁ではなかったな。

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億　唯美子(おく　ゆみこ)

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『義母との思い出。』

先日義母の葬儀の時。

義妹の1人が私に言った。

私は良い嫁ではなかったな。

私も同じ。

決して良い嫁ではなかった。

元々夫の家族は男所帯。

息子3人。義父。義母。

女性の華やかさは義母だけ。

 私は長男の嫁なので

義母の次に女性が初めて家族になった。

夫の家族は不器用な人ばかり。

家族間でさえ、冗談を言い合ったり

ケラケラと笑い合う家族とは程遠かった。

私の家族とは違いいつも緊張感のある

家族に見えた。

兄弟間でも私達夫婦が結婚すると

次々と結婚が決まり、女性が増えていった。

でもそれは所詮義弟達のお嫁さん。

急に｢私達家族よ！｣なんてすぐには

なれなかった。

それぞれの考え方。

それぞれの新婚家庭。

家族間が不器用。

それぞれのお嫁さん達が

深く仲良くなることもなく..。

夫兄弟達は自分のお嫁さんを

守ることに必死になり距離が

どんどん開いていった。

夫兄弟やお嫁さん達に今回会ったのは

夫の一周忌以来だ。

なかなかバラバラな家族では

あるけれど..。

それでも..。

義母は3人のお嫁さんを

｢出来の悪い嫁｣なんて思っていなかった。

少なくとも私はそう思っている。

先日書いたブログでも

書いたけど、そのまま義妹に伝えた。

私はお義母さんがそう思ってるとは

思わないよ。

息子が結婚してお嫁さんと

仲良くしてるけど..。

一生懸命育てた息子が選んだ

お嫁さんを決して｢悪い嫁｣なんて

絶対思わないもん。

だから良い嫁ではなかったって

考えるのはやめようね。

来月には長年住んでいた

義母の家を処分すると

義弟から連絡があった。

これから大変だと思うけど

少しでも気力体力を奪われることなく

少しづつ片付いていくことを願うばかりだ。

大事な家族を見送る時。

どんなことを話し合えばいいの？

♦　見送る側は安心して見送ることが重要。

♦　生きてる人が大切であり１番であること。

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