日頃の「危機管理」 絶対無事故で、本年の総仕上げを飾ろう | 創価三代の誉れ

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創価三代の師弟の歴史的スピーチ等を紹介

聖教新聞 社説 より転載させていただきました。


スマホ利用者が増加 身近に潜む危険・犯罪に注意』


ビジネスパーソンには、今や必携アイテムともいえるスマートフォン(スマホ=多機能携帯電話)。その利用が今、幅広い世代に広がりつつある。
 最近では、使いやすさを売りにした「簡単スマホ」や、大手電話会社のスマホに比べて月々の費用が半額程度で済む「格安スマホ」が、次々と登場。シニア層への普及も著しい。
 先月発表された調査データによると、シニア層(60歳以上)のスマホ所持率は27・6%。昨年に比べ、4・4ポイント増だという(MMD研究所調べ)。
 スマホをはじめとする新しい技術の登場によって、仕事でも日々の生活でも、その利便性はますます高まっている。時代が進むにつれ、便利になることは自然な流れであり、好ましいことではあろう。が、その一方、身近になったネット環境などには、危険・トラブルが潜んでいることも忘れてはならない。
 近年、スマホ利用に伴うトラブルは増えている。個人情報の漏えいも、その一つだ。例えば、スマホで無料アプリをダウンロードしたところ、個人情報や位置情報が外部に流出したというケースが確認されている。スマホを標的とするウイルスも確認されており、パソコンと同様の安全対策が必要だ。
 警視庁は、①ウイルス対策ソフトを導入し、常に最新のソフトに更新する②外部に漏れると困るようなデータは保存しない――など、利用者への注意を喚起している。
 40~60代のスマホ利用者でいえば、セキュリティー被害への認知度は80・3%と高いものの、その対策を講じている人の割合は「3人に1人」だという(KDDIの調査)。情報が流出すれば、職場や周囲の人々にも被害が及びかねない。その点も肝に銘じたい。
 ほかに、ワンクリックで詐欺サイトに誘導され、高額の料金を請求されるケースも近年、問題視されている。ネット上の犯罪の手口は巧妙・多様化しているのが現状だ。
 当然のことだが、「盗難・紛失」にも気を付けたい。持ち運びが便利なスマホは盗難・紛失の恐れも高く、そこから情報流出につながる場合もある。
 効率や利便性が高いほど、その裏に潜む危険を忘れがちだ。日々の勤行・唱題を根本に「事故・トラブルは断じて起こさない」との姿勢を保ちつつ、日頃の「危機管理」にいっそう努めたい。折々の知恵を発揮しながら、絶対無事故で、本年の総仕上げを飾ろう。