ご無沙汰しております。ブルーム桐ヶ坂・桜原の岡崎です。
今回のテーマはサバイバル・男子。TRFファンの皆様、申し訳ございません。
皆様、忍たま乱太郎というアニメをご存知でしょうか。
NHKにて1993年から放送されている長寿アニメで、忍術学園を舞台に忍者の卵たる忍たまが活躍するといった内容で、私くらいの世代はだいたい小さい頃に一度は見たことあるのではないでしょうか。
さて、その忍たまの作中に黒古毛般蔵(くろこげぱんぞう)というキャラクターが登場します。
「食えるだけでもありがたや、腹に入れば皆同じ」がモットーのサバイバル料理の達人なのですが、彼が登場するエピソードの中に忍たまたちが竹を使ってご飯を炊くことに挑戦する話がありまして、子供ながらに「竹でご飯が炊けるんだー」と感動したのを覚えています。
そして、二十数年経った現在。
今でもそのエピソードが忘れられず、グループホームの行事で竹炊飯ができたら面白いだろうなぁと思っていた私。
しかし、竹を切りに行こうにも、そもそも竹林を所有している人との伝手がない。
飯盒炊飯あたりで妥協するか……と考えていたところ、どこかで私が吐いた戯言を覚えておいてくださった事務所の橋本さんが、福原本部長のご自宅から竹を切って、わざわざ私のところまで持ってきてくださいました。
ありがたや!
これで念願の竹炊飯ができる!
と意気込んでブルーム桜原に竹筒を持って帰り、竹炊飯の魅力を利用者様に熱く語ったところ――
「竹って汚くないの?」
「炊飯器で炊いたほうが美味しいんじゃないの?」
「そんなことより別の行事やってよ」
……Oh。何という塩対応。そんなにサバイバル体験が嫌なの?
「竹は良い。タケノコは食べられるし、細工だってできるし、竹槍でB29だって撃破できる。
何よりも竹炊飯なんてできる機会そうそうない。絶対に良い人生経験になる」
そんなPRで納得したかはわかりませんが、最終的には私のわがままに付き合ってくれる利用者様の心優しいこと。
そんなこんなで、利用者様を交えつつ下準備からスタート。
①竹筒に注ぎ口を作る。
↑ のこぎりで切り込みを入れて……
↑ ノミで繊維に沿って力を加えると、あっさり割れます。
一本加工するのに20分くらいかかりました。
②開けたところから米と水を入れる
↑ 米は事前に砥いでおき、吸水させておく。
水加減は適当。奥義、人差し指の第一関節。
③吹きこぼれないように蓋をし、針金で縛る。
↑全部で三本。総量でお米8合。意外と入るもんだ。
④火にかける
↑ オン・ザ・ファイヤー!!!
※本当は焚き火でやりたかったのですが、安全面を考慮してバーベキューセットを活用しました。
↑ 唄って炊けるのを待つ。
↑ 断面から泡が。なるほど、竹の水分が沸騰しているんですね。
これは実際にやってみないとわからなかった。
↑ とかなんとか言っていたらすごい煙が! 退避、退避ぃ!
↑火にかけて20分後。滾ってきた……滾って来たぞぅ……。
↑ そこからさらに15分後……でけた!!!
⑤竹を割って、中身を取り出す。
↑ 日が暮れてきた……明かりあるうちにやってしまおう。
鉈で切り込みを入れて……あれ? おかしい。資料ではあっさり割れるはずなんだけど……。
↑ ええい、最後は力技だ!
↑ 中から真っ白いご飯が。まるでかぐや姫のようだ……(詩人)
↑ 二本目。これが一番きれいに炊けたと思います。
↑ 飯盒と言えばカレーです。
なんだかんだ言いつつも、竹で炊いたご飯はみんな特別感を持ってくれたようで、炊いた分はぜんぶ空っぽになりました。
8合ですよ8合。それがペロッと一気に、一粒も残さず。
やってよかった、意外と面白かったという声が聞けて私も満足です。
そういった日常では経験できない物事が、きっと彼らの視野を広げてくれるのだと信じています。
事務所の橋本さんと福原本部長、竹の贈り物、本当にありがとうございました。
今回はバーベキューセットの炭と着火剤を使いましたが、次回があるなら火熾しからやってみたいですね!
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