科学を極めると!? | 鞍手ゆたか福祉会スタッフブログ

鞍手ゆたか福祉会スタッフブログ

鞍手ゆたか福祉会は、福岡県鞍手町を拠点に、直方市、宮若市、行橋市、北九州市、福岡市、宇美町、長崎県大村市、
東京都新宿区で障碍者や高齢者の支援を行っている社会福祉法人です。

去年テレビで見て感銘を受け、取り憑かれたように調べた人物が二人居ます。一人は前ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏、そしてもう一人は偶然「こころの時代」に出ているのを見て取り憑かれた⁉️養老孟司さんです。
脳科学の権威で東大名誉教授、「話せばわかるというのは勘違い」嫌いな言葉は「正義」等ちょっと驚くようなことも言われている方です。
「こころの時代」はインタビュー形式の番組ですので、話し言葉で少し分かりづらいですが、養老さんの言葉を少し紹介したいと思います。
(右脳と左脳が事故や病気などで切り離された人が、右手が靴下を履かせようとすると左手がそれを脱がそうとする等、右手と左手が逆の動きをするエイリアンハンドという現象があることを紹介して)「自分が今あるものを固く信じるということ(常識や信念等)が脳科学をやると緩んできます。そこが脳科学のメッセージの大切なところだと思うんですよ。」
「あるものは見ざるを得ない。それを自分がずっと見るということは、それを許容するという事なんです。結局、それに向かってただひたすらやってきたんじゃないかと思うんですよ。」
皆さんはどう感じられましたか⁉️私は脳科学を極めた方のたどり着いた結論が他者の意見も許容するという社会的なものになったということに驚き、感動しました。
養老さんは、人間を構成している分子は7年経てば全て入れ替わってしまうし、人間は変わっていくものだ。だから、自分が今考えていることは絶対正しいなんて思ってはいけないし、年配の人は頑固になるのでは無く、それを若い人に教えて行かなければいけないとも言われています。
そうすることで、正解が一つだけでなく多様性を許容する社会になるのはもちろん、本人も楽になると言われています。
先日、あれだけ批判の多かった「見れる」等の「ら」抜き言葉を使用する人の割合が使用しない人の割合を超えたというニュースもありました。自らの考えを絶対化せず、自他共に楽になれる人が増えるといいなと思います。
 
    デイゆたか 川島
 
「Light for you」
PHOTO BY YUJI KAWASHIMA