PTSDにも適応が広がるジェイゾロフト | 暮らしに虹をかける会
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暮らしに虹をかける会

暮らしに虹をかける会(No more 社会毒!!)のブログです

PTSDにも適応が広がるジェイゾロフト


今回担当はまつばらです
今週わたしの気になったものを紹介します
それはこちらの記事でした

外傷後ストレス障害（PTSD）の適応追加の承認取得

つまりPTSDの治療にジェイゾロフトというクスリが
使えるようになったよ

という某製薬会社さんの記事です。
一見すると
病気に使えるクスリが増えてとっても良いことじゃないの
と思われそうですが
これにも色々なトリックが仕掛けられているので
その辺り、今日はあからさまにしたいと思います

まず、精神薬ではお決まりになりつつありますクスリの実態ですが、
このジェイゾロフト。

添付文書には何と書いてあるかまずクスリのこと。
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)の添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179046F1028_2_11/を
見てみました。
で、かなり気になる場所のみを抜粋してみました


効能又は効果に関連する使用上の注意

1.抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、
自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、
本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。
［「その他の注意」の項参照］

2.海外で実施された6～17歳の大うつ病性障害患者を対象とした
プラセボ対照臨床試験において
有効性が確認できなかったとの報告がある。
本剤を18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には
適応を慎重に検討すること。［「小児等への投与」の項参照］




使用上の注意
慎重投与（次の患者には慎重に投与すること）

1.肝機能障害のある患者［血中濃度半減期が延長し、
AUC及びCmaxが増大することがある。（「薬物動態」の項参照）］

2.躁うつ病患者［躁転、自殺企図があらわれることがある。］

3.自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
［自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。］

4.脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者
［精神症状を増悪させることがある。］

5.衝動性が高い併存障害を有する患者
［精神症状を増悪させることがある。］



副作用等発現状況の概要
承認時までのうつ病・うつ状態患者及び
パニック障害患者を対象とした国内臨床試験において、
本剤が投与された総症例1478例中881例（59.6％）に
2075件の副作用が発現した。
主な副作用は、悪心（18.9％）、傾眠（15.2％）、口内乾燥（9.3％）、
頭痛（7.8％）、下痢（6.4％）、浮動性めまい（5.0％）等であった。

小児等への投与
1.低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する
安全性は国内で確立していない（使用経験がない）。
2.海外で実施された6～17歳の大うつ病性障害（DSM-IV※における分類）
を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験において
有効性が確認できなかったとの報告がある。
また、本剤群でみられた自殺企図［1.1％（2/189例）］は、
プラセボ群［1.1％（2/184例）］と同様であり、
自殺念慮は本剤群で1.6％（3/189例）にみられた。
これらの事象と本剤との関連性は明らかではない10)
（海外において本剤は小児大うつ病性障害患者に対する適応を有していない）。

3.**海外で実施された6～17歳の外傷後ストレス障害（DSM-IV※における分類）を
対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験において
有効性が確認できなかったとの報告がある。
当該試験にて自殺企図はみられなかったが、
自殺念慮は本剤群でのみ4.5％（3/67例）にみられた11）
（海外において本剤は小児外傷後ストレス障害患者に対する適応を有していない）。 
※DSM-IV：American Psychiatric Association（米国精神医学会）の
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders，4th edition
（DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアル）


またも、自殺のリスクが今回は堂々と

これがクスリとはなんとも理解し難いです。

八百屋さんに行って野菜を買ったときに

半分の確立で腐ってる

というのと何だか変わらない気がします・・・

(わたしなら買いません)


そして今回はもう一つ。

PTSDというものについての考え方のこと。
PTSD（Post Traumatic Stress Disorder 心的外傷後ストレス障害）は、

強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、
こころのダメージとなって、
時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。
震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが
原因になる。

というものです。
つまり、原因となるトラウマがありそれに伴う結果、
症状が出るものというものです。


カンの良い方は気付かれましたでしょうか?
そう、原因があっての症状なので
その原因を取り除けば・・・解決すれば、
おのずと結果の症状も消滅します。
でも、精神科でクスリなのだそうです
このPTSD研究をしていた日本トラウマティック・ストレス学会さん。
「PTSD初期対応マニュアル」や「PTSDの薬物療法ガイドライン」を
作成している所で
このジェイゾロフトを作る製薬会社さんとはとても仲良しだったようで
その製薬会社さんのページに名前が堂々と
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2014/2014_02_20.html


PTSDになぜおクスリなのでしょう?
トラウマとなった出来事をおクスリは無かったことにしてくれ
消してくれるのでしょうか?

人のこころの傷を癒せるクスリ?

はたしてそんな都合の良いものがあるでしょうか?



今日はPTSDにも適応が広がるジェイゾロフトのことを書きました。

しかし、

わたしはこれを絶対に薦めません

なぜならこころの傷を癒せるのは人であり

その治癒に一番貢献できるのは

他でもないその傷を持ったその人だと思うからです花

(個人的意見となりますがわたしはPTSDも"病気"だとは思っていません)



もしも、万が一この記事を読んだ方が

何かを感じ

後に思い出すような出来事のあったとき

ちょっとでも頭の隅にこの記事のことが残っていて

思い出してくれると幸いですハート*



来週はこんな光景が沢山見られそうですネ桜咲く



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5/16(土)・・・勉強会　(リーダーまつばら)

6/13(土)・・・おはなしランチ会

7/11(土)・・・勉強会　(リーダー 山本)


みなさんとお会いできる時を
スタッフ一同楽しみにしております