こんにちは。日本肌育学会の山本です。
腸内細菌についてここ最近興味を持っていらっしゃる方が多いのでは・・・
TVの影響ってすごいな
腸内細菌は、人間が生きてゆくためにとても重要な役割を果たしているのです。感染免疫学の専門家、藤田紘一郎先生によれば、人間の免疫力の約70%をつくり出しているのが、腸内細菌だということです
日本人の腸内細菌の数は、戦後すぐの頃に比べると、1/3くらいにまで減少しています。
腸内細菌って何なんでしょうか?
腸の中には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌が棲息しています。
培養できる菌だけでも約100種類、培養不可能な菌を加えると、その種類はまさに無限大です
腸内細菌の集合体を腸内細菌叢といい、様々な色を持つ菌が花のように群生することから、腸内フローラと呼ばれています。
この腸内フローラが私たちの命や健康を大きく左右しています。
善玉菌を増やすことで、腸内環境は良くなるのですが、無理やり善玉菌だけを増やし続け、悪玉菌を根こそぎ死滅させたりしたら逆効果を招くだけです。
なぜ??でしょう
理由は悪玉菌にも大切な働きがあるからです。
腸内環境において悪いことだらけであれば、免疫の働きによって腸から排除され、悪玉菌は全く居場所をなくしてしまうはずです。
しかし、実際に腸がそうしていないのですから、ほどほどが良いということなのではないでしょうか。
このことは、以前私のブログで大腸菌の事を書いたので、お読み頂ければ幸いです。
「大腸菌って悪くないの??」http://ameblo.jp/kurashi-nizi/entry-11981011639.html
つまり、腸内にO-157などのような病原性大腸菌が定着するのを防いでくれるのです。悪玉菌というだけで大腸菌を腸の中から追いやってしまってはかえって腸に悪影響を及ぼしてしまうことがおわかりいただけるでしょう
腸内環境はどんな状態が良いのでしょうか?
ずばり
腸内細菌は善玉菌と悪玉菌と日和見菌の3つがバランスよく保たれているときに、最高の機能を発揮して、免疫力も高まります。
悪玉菌にも生きる場があるような、バランスの良い腸内細菌が健康な体をつくるのです。
反対に、バランスが崩れると免疫機能はもちろん、消化機能や神経内分泌機能は低下します。
腸内細菌のバランスって、社会の縮図みた~~い
おもしろいですね
バランス感覚が発揮されることによって、社会の均衡が保たれている!と考えられます。
人間の社会では善も悪も共存しているのに、肝心な人間の体の中、しかも最も重要ともいえる腸の中で悪玉菌を一方的に攻撃しているのはどう考えてもおかしな事ではないでしょうか。
そのおかしな事を続けてきた“しっぺ返し”がアレルギー性疾患や生活習慣病の増加につながる原因のひとつになっていると思います。
体はよくできていますね。
子どもの体と心を守れるのは、お父さん、お母さんです。
腸内バランスを整えて、子どもをのびのびと育てましょう♪