こんにちは。日本肌育学会の山本です。
1月も今日で終わり この前まで「あけましておめでとうございます!」と言っていたのに・・・
あっという間でした。皆さんの1月はいかがでしたか?
さて、今日は久しぶりに皮膚のことを基本に立ち返って見直してみたいと思います。
みなさんは皮膚ってどのくらいの重さがあると思いますか
皮膚はからだの全表面を覆い、内部の諸器官を外部からの刺激、衝撃から保護するとともに、独自の生理機能を持って身体全体の調和に関係している器官です。
その表面積は、日本人の場合、成人で平均して1.6㎡とされています。
また、表皮だけではなく、皮下組織までを皮膚だとすると、体重の16%にもなります。たとえば50㎏の人だったら8㎏が皮膚である ということです。
内臓の中で最も重い肝臓の約3倍
ですから、皮膚は身体の最大の臓器ということができるのです。
皮膚の厚さはどうでしょう。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織に分けられます。
表皮と真皮を合わせた厚さは平均で2㎜程度で均一ではありません。
最も厚いのが足の裏で次いで手のひら、手足の指の腹面の順になっています。顔や胸に比べて後頭部、うなじ部、背中も厚くなっています。
反対に最も薄いのがマブタで、口や鼻の周囲も薄いですね。
皮膚は内臓の鏡
皮膚はその人の全身状態を映しだすものです。
肌の状態から内臓の病気が探し出されることもあります。
私が「子どもの肌を守り育てる」活動を一所懸命に行っているのはこのことをわが娘の経験を通して痛感したからです。
肌が整えば、その子どもの内臓も整っている!つまり健康であるということなのですから・・・
美しい肌というと、見て美しく、触れてなめらかであるという表面的なことばかりに目がいきがちですが、皮膚医学的に見ると、からだが健康であることがまず第一なのです。
栄養状態がよく、睡眠、休息が十分に満ち足りていて、運動・仕事量も適切で身体的にも精神的にも充足されて健全であれば、その人の肌は美しくみえると思います。
肌を守って育てる、肌育(はだいく)については、管理肌育学士という資格がありますので、興味のある方は日本肌育学会にお問い合わせください。
info@hadachie.com
今現在、何らかのトラブルがあっても、それは何かの形で肌がSOSをだしてくれていると考えられますので、生活全般を見直してみましょう。
肌は守り育てることができます。
1日ですぐに元の状態にもどるというのは難しいですが(薬を使えば可能性大ですが、その後の悪い影響も大大大です。)少し時間をかけてでも、身体の最大の臓器(=皮膚)を心身全体の健康状態をはかるバロメーターとしてとらえ皮膚の本来持っている力を最大限に生かせるようにするのが私たちの役目なのです。その時に過保護すぎてもダメ・ダメ(笑)
与えすぎず、足りない部分を補ってあげるという感覚を忘れないでくださいね。そのほうが、肌は自分の力を発揮しやすくなります。
皮膚は最大の臓器
今日お風呂に入る時に、肌をゆっくりながめてみてはいかがでしょうか?