マッサージオイル各種比較してみました | 暮らしに虹をかける会

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こんばんは、JPHMA認定ホメオパス藤崎です。


さて、前回にひきつづき塗布するオイルについて、ですが、今回はそれぞれを比較してみたいと思います。


スィートアーモンド油

キャリアオイルとして最も良く使用されるオイルの一つ。薄黄色で腐敗しにくい。アーモンドの仁を低温圧搾し、濾過と浄化の行程を経て得られるが、物理的に圧搾された後のものを、さらに溶剤を用いて抽出されたものもある。(これが価格の違いとなる)外用としては、優れた皮膚軟化作用、炎症の鎮静、乾燥の軽減の効果が見られる。


月見草(イブニングプリムローズ)

高不飽和型の油であるため、空気と光にさらすと非常に酸化しやすい。血糖値の低下、高血圧の予防・改善、血中コレステロール値の低下、アトピー性皮膚炎の予防・改善、PMSの改善など様々な効果で知られるガンマリノレン酸を多く含有している。外用としては、乾燥した皮膚、ふけ、乾癬、湿疹に効果的といわれる。


小麦胚芽

天然の抗酸化剤であるビタミEを多く含有するため、防腐剤としてほかの植物油によく混ぜられる。未精製のものは、強い匂いあり。油は胚芽から抽出されるが、純粋な低温圧搾油の製造は、含有量が少ないため不可能。このため、滲出油に似た方法や、溶剤抽出、高温圧搾も行われてる。外用としては、その抗酸化作用から、老化肌に効果あり。その他乾燥肌にも。ベーシックなオイルに20%の割合で使用するのが良い。


オリーブ

果実の果肉から製造され、微量のクロロフィルを含むため、わずかに緑色をしているオイル。独特の風味と色味がないものは、化学精製されているものと思ってよい。外用としては、鎮静、緩和、軟化作用あり。火傷や捻挫、などにも。マッサージとして使用する場合は、重たく独特の匂いのあるオイルなので、ベーシックなオイルの20%の割合で使用するのが良い。


ひまし油

かなりの粘性があるため、通常マッサージには用いないオイルだが、エドガーケイシー療法でひまし油湿布として使われることでも有名。ひまし油湿布としては、肝臓をターゲットに使用されている。アーユルヴェーダの治療では、腰痛、胸膜痛、坐骨神経痛、リウマチに長く使用されている。


グレープシード

ワインの醸造と蒸留後に残ったブドウの種が、洗浄・乾燥したのちに細かく挽かれ、熱を加えて圧搾されたもの。抽出された油が透明度と風味を増すため精製されることもあり。外用としては、無毒で低アレルギー性であるため、多くのスキンクリームに使用される。禁忌がなく、使用しやすいオイルのひとつ。


ココナッツ

約25℃で溶ける高飽和型脂肪であり、独特な香りを有し、よく泡立つ特性があるため、石鹸や口紅の製造に使われてきた歴史あり。外用としては、軟化性があるため、マッサージクリームに頻繁に利用されるが、発疹を起こすこともあり。この油は日焼けを促進する。


セサミ

セサモールとセサモリノールの天然抗酸化効果によって、非常に安定しており、腐敗しにくい。最上級品は1回のみの低温圧搾と濾過を経て得られる透明な淡黄色のオイル。低救品は高圧で高温圧搾された後に、精製、脱臭、漂白されている。外用としては、リウマチに有効とされ、乾癬、乾燥性湿疹、静脈の損傷にもよいとの意見もあり。


ホホバ

油ではない、液体ワックスのホホバ。酸化しにくく、熱に対する安定性に優れ、保存期間が長い。非常に低温の場所では固形化するが、10度の室温で液体に戻る。抗炎症のミリスチン酸は含有するため、関節炎やリウマチに効果的。その他、あらゆる肌質にも適合し、非常に使いやすいオイル。


ボラージ

月見草と同じくガンバリノレン酸を含むこと、また月見草油に比べ安価であることで多用される。外用としても、月見草油と同じく、しわの形成予防に、また無刺激性であるため、湿疹や乾癬への適用も。


マカデミアナッツ

低温圧搾で、精製油と未精製油の双方が入手可能だが、どちらも溶剤は使用されないため、本来の特性を保持している。大部分はモノ不飽和脂肪酸類を含有するトリアシルグリセロールで形成されていて、腐敗しにくいため、非常に良く使用されるオイルのひとつ。また人の皮脂、特に若者の皮脂に見られるパルミトレイン酸を多く含み、老齢者の皮膚に有効とされる。


カレンデュラ

カレンデュラの花を腐敗しにくい安定した植物油に浸す滲出法によって得るオイル。外用としては、皮膚に対して非常に効果的で、たくさんの化粧品として使用されている。収斂作用があり、静脈瘤や打撲、湿疹などをはじめ、炎症をおこしたリンパ節への効果もいわれる。


セントジョンズワート

蕾と花びらを質の良い植物油に浸して作る深い赤色の滲出油。外用としては、鎮静、殺菌、鎮痛作用が期待できる。神経痛や坐骨神経痛、結合組織炎や日焼けを含む火傷と炎症などに。カレンデュラ油との各50%の混合は挫傷と打撲に効果的とも。



基本的に、前回も書いたように精製の仕方は大変重要ですが、消費者として実際には安心できるメーカーさんを探すことが良いかと思います。安心できるという点では、きちんとした情報開示がなされているということは、参考にされてください。

また、使用するときに、精製、未精製のものがある場合は、未精製のものほど、ミネラルやビタミンなどを含有しますが、場合によってはトラブルになる可能性もあります。どちらが良い悪いのではなく、ご自身の体調や体質などを鑑みて使用されてみてください。


では、まだまだ乾燥の季節、潤った毎日をお過ごしくださいね。