自然栽培のチカラ | 暮らしに虹をかける会

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こんにちは、吉冨です。


自然栽培の作物はさまざまなチカラをもっています。


2011年の福島原発事故の直後に、福島のお米が出荷停止になったときの話です。
同位体研究所で同時期の福島県と宮城県の「自然栽培米」を検査・分析したところ、1ベクレルも検出されなかったのです(0以上1ベクレル未満)。



稲



ではなぜ自然栽培のお米に放射性物質がほとんど検出されなかったのかを考えてみましょう。


まず自然栽培で育てられた稲は一般栽培の稲よりも、根が地中の奥深くまで伸びるので、地表にある放射性物質の影響をあまり受けなかったことがいえます




根


なぜなら、自然栽培では肥毒層(=昔いれた肥料の不純物の硬い層)を積極的に耕し砕いた後、小麦や大豆などを植えて、作物に肥毒を抜いてもらってから、本来の育てたい作物を生産しはじめるからです。


自然栽培の稲の根には、一般の肥料を施してできた稲の根とちがい、毛根という細い根があります。この毛根がしっかり生えていると、どんなに引っ張ってもなかなか抜けないほど、根が奥まで張っています。
※耕さない不耕起での自然栽培でも根はきちんと深く張るようです。


次に、土壌の微生物やバクテリアが放射性物質をエサにして食べているからかもしれません。自然栽培の土壌には生息する微生物が一般栽培のものよりたくさんおり、活発に活動しています

チェルノブイリでも、アフリカのタンザニアでも、放射性物質をエサにして成長するバクテリアが発見されていますね。



微生物
※画像はあくまでイメージ。



自然栽培の田んぼの土は、自然の山の土と同じように、土が団粒化していることが多いです。団粒化とは枯れ木などが分解された有機物・粘土・砂などの粒子が固まった小さな粒のことです。



団粒


土が団粒化すると、土に隙間がたくさんでき、その隙間から水・光・酸素が入ってきて、バクテリアが活発化するのです。この団粒化された粒に放射性物質がくっつけば、活発化されたバクテリアにより無害化されるのではないかと思われます。


無農薬でさらに肥料を施さず作った自然栽培の作物は、私たちの見えないところで、自然の摂理で大きな力が働いているのです


自然栽培のチカラは、私たちの体内でもきっと大きな働きをしてくれるでしょう。自然栽培の流通はまだまだですが、ぜひ応援していきましょう。


※木村秋則さんのお話などを引用しています。