読書感想文:永濱利廣『就職氷河期世代の経済学』 | 倉山塾東北支部ブログ

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明確にここから、と線引きするのも

 

難しいところがあろうかと思いますが、

 

私自身は就職氷河期世代とそれ以降の世代の

 

ちょうど境目の年齢です。

 

 

私自身は貧困家庭で育ちましたし、

 

今でも決して裕福とは言えない生活を

 

送っています。

 

 

いつまで経っても楽にならない、

 

いくら頑張ってもお金が無い、というのは、

 

私も同じようなものですから、

 

就職氷河期世代の多くの人々の

 

苦しさに似たものは分かります。

 

 

大学受験のときに一浪したので

 

社会人になったのは2013年の春でした。

 

 

当時は第二次安倍内閣が発足した直後で、

 

世の中全体が、やっとよくなっていくような

 

雰囲気の出ていたタイミングでした。

 

 

しかし、これが一浪せずに、

 

ストレートで卒業していれば、

 

2012年春に新卒となっていたわけですが、

 

就職活動という点を見れば、

 

一浪したほうが就職という点では

 

良かったのかもしれません。

 

 

まともにいっていれば、

 

就職にもっと苦労したのかもしれませんので。

 

 

ともあれ、日本政府の経済失政のせいで

 

本来であれば豊かな生活を享受できるはずであった

 

多くの人々が、

 

その日暮らし、とまでは言いませんが、

 

経済的にも社会的にも非常に苦しい

 

生活を強いられているのは事実です。

 

今がまさに働き盛りの年齢だというのに…

 

 

確かにこれからの若い世代への支援も

 

大事ではありますが、

 

ある意味国家の犠牲となった、と言っていい

 

世代の人々への対応というものも、

 

どういう形がその世代への支援として効果的なのか

 

ということも含めて

 

しっかりと考えて実行してもらいたいものです。

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