子どもの頃は、興味関心が戦国時代一辺倒で、
奈良時代や平安時代など、
戦国以前の話は
それほど面白さを感じていませんでした。
それが大学生時代以降、
住んでいる東北地方の歴史を手始めに、
段々戦国以前の時代も学ぶように
なりました。
これがまた面白い!!
それまでは戦国時代しか分からなかったのが、
その前の歴史を押さえることで、
より戦国の理解が深まることにも
つながりましたし、
それ以上に、前の時代自体が
面白いことに気づいたのです。
それは、政治史に限った話ではなく、
戦略・戦術についての部分でも
同じでした。
とはいえ、
そうした戦国以前の優れた戦略・戦術は
外国の古代の事例は多く知っていても、
日本の奈良・平安・鎌倉などの事例は
源平合戦くらいしか知らなかった、
と言っていいと思います。
日本の古代の戦史を、
戦略や戦術の観点から
分析している本がなかった、
ないしは出合えなかったのです。
ですから、
前九年の役・後三年の役は言うに及ばず、
保元の乱・平治の乱についても、
概要は知っていても、
戦略的・戦術的な観点ではどうであったのか、
というようなことは
自身でもしっかりと理解できてはいませんでした。
そんなときに現れたのが本書。
本シリーズの前作『川中島合戦』に引き続き、
非常に興味深く、すぐに引き込まれました。
本来なら、こういうところまで
自分で分析できればいいのだけど…
なかなか…
それができるように
もっと精進しないと、と
思わせられました。
保元の乱・平治の乱 (戦略で分析する古戦史) | 海上 知明 |本 | 通販 | Amazon
