『天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気』高橋昌一郎(2024 PHP研究所) | 倉山塾東北支部ブログ

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天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気

 


ノーベル賞を受賞した人は

研究者として超一流である。

だが研究者以外の側面はどうなのか。


ノーベル賞受賞者の人間くさい側面が

どうも気になってしまうのである。


本書でノーベル賞受賞者の

人間くさい部分を見てみた。


科学者にだって色々あるんだなと思う。

不倫する人、薬物をやる人、

反ユダヤ主義に走る人、差別発言する人など。


研究業績が素晴らしくても

必ずしも人格者とは限らない。


ノーベル賞受賞者にも

人間らしい側面があるのだ。


頭脳明晰な人だから人格者とはならない。

一方でノーベル賞受賞者は頭が良いから

非科学に足を突っ込むわけがないと

思っていたが大間違いだった。


超能力、ホメオパシーなど

非科学に走るノーベル賞受賞者がいたのだ。

なんだか残念な気がするけども事実だ。


ノーベル賞受賞者に限らず

自称超能力者に騙された科学者もいれば

我が国でも頭脳明晰な人が過激な宗教に入り

テロを実行する時代があったくらいだ。


社会的地位が高いから、

ずば抜けた業績があるから

その人の発言内容が全部正しいとは限らない。


ノーベル賞受賞者に対する見方を

どのようにすべきか。


まずノーベル賞受賞者だから

何もかもが優れているわけではない。


もちろん受賞した研究分野では素晴らしい。

だが研究以外ではどうなのか。


事実が観測されるまで判断を保留とする。

これが適切な態度なのだろう。

 

 

 



【編集者後記】
天才と言われる人達は、

少し風変わりなところがあるようです。

天才ならずとも、世間で言われるところの

「頭のいい」人というのは、

多かれ少なかれ、そういうところがあるやに

見受けられます。


風変わりといえば、

かく言う私も、周囲の人間からは

風変わりな人と思われているようです。


上の世代と話が合うことが多いので、

「首のあたりにチャックついてて、中身は別人だろ!」

みたいな、着ぐるみ疑惑をかけられたりしています。

普通のことしか話したり歌ったりしてないはずなのに、

おかしいなぁ…


ともあれ、この世の人間の数だけ

「普通」があります。

極端にズレて変な方向に行かない限りは、

多少のズレは許容範囲内!

それが個性というものです。

人との個性の違いを楽しみながら

生きていきたいものですね!