自分の読書記録を読み返すと、
なんとこの本を読んだのは6年前でした…
さて、先日友人たちとの会話の中で、
たまたま日本の道路に関する話題が出ました。
その中で、
道幅の狭さであったり、
道路の脆弱性であったりという、
古代から今日までの
日本の交通事情や道路行政
の問題点が指摘されました。
…むむ??
これは、まさに本書で指摘されていた
ことと同じではないか??
単なる道路や交通の問題にとどまらず、
安全保障の問題に直結する論点
ではないか??
会話をしているうちに、
そんなことを思っていました。
日本の道路の狭さにしても、
軍事用の車両、端的に言えば
戦車が通れるような道幅に、
大半の日本の道路はなっていません。
また、道路の強度についても、
戦車が通れば、簡単に道路のアスファルトが
壊れてしまう程度の強度でしかありません。
諸外国では、そういうことも想定して
道路を作ったり橋を架けたりするのが、
言ってみれば“普通のこと”なのです。
しかるに、我が国ではそれができていない。
縦割り行政と言ってしまえばそれまでですが、
道路をはじめとしたインフラの整備に、
防衛・安全保障といった観点が
スッポリと抜け落ちているのです。
確かに、ミサイルや戦闘機といった正面装備も
重要ですし、整備しなければなりませんが、
我が国の場合、ロジスティクスに関わる部分も
脆弱を極めています。
安全保障を考えるときには、
正面装備もさることながら、
ロジスティクスも考えなければ
片手落ち、ということです。
幻の防衛道路: 官僚支配の「防衛政策」 | 樋口 恒晴 |本 | 通販 | Amazon