本書たちのベースである、
『用兵思想史入門』
を読んだのが、ちょうど4年前でした。
偉いもので、ちゃんと感想文を残しておりました!
俺、エライぞ!
さて、当時の感想文を読み返してみると、
ナポレオンの記述が印象に残っていたようで…
「ナポレオンは0から1を生み出す天才ではなくて、
1を100にする天才」
なんてことを書いておりました。
曰く、
「ナポレオン以前に軍の改革に取り組んでいた
人物たちのアイデアや制度を発展・統合した」
のだと。
確かに、ナポレオンの業績には、
ブールセ、ギベールといった、
ナポレオン以前のフランスの名将が
考えたアイデアや制度がベースとなっているものが
あります。
そういう意味では、1を100にする天才であった、
というのはあながち間違いではないのだろう、
と思います。
さて。
『用兵思想史』
の中から、近世・近代以降の用兵思想の変遷
を紹介するのが、『イラストでまなぶ!』3部作
です。
知ってるようで、案外知らないのが、
現代に至るまでの用兵思想の変遷。
この3部作で現代の各国の用兵思想を
垣間見ることができますが、
果たして我が国は、どんな用兵思想を持って
備えているのでしょうか…??
20年位前は、アメリカの「エアランドバトル」
が最新のアメリカの“定跡”なんだなー、なんて
思ったりしていましたが、それも
今や時代遅れ。
アメリカは「マルチドメインオペレーションズ」
の時代となりました。
なんのことやら「???」
という向きは是非本3部作をお手にとってみられることを
おススメいたします!