『小説版ゴジラ-1.0』山崎貴(2023年、集英社オレンジ文庫) | 倉山塾東北支部ブログ

倉山塾東北支部ブログ

倉山塾東北支部は、読書好きな人たちが集まるグループです。
楽しみながら知識を深め、語りあい、
情熱を共有し、新たな友人を作ることを目指しています。
このブログではメンバーが執筆した読書感想文と、
勉強会で発表されたおすすめ書籍の紹介などをしております。

 

小説版 ゴジラ-1.0 (ジャンプジェイブックスDIGITAL)

 

「ゴジラの新作が出る」

そうなると、劇場での鑑賞はマストなので、

耳で売価還元法のリスニングをし、

脳内では「スーパーX|||出撃!」

を脳内に流しながら、

薄暗い朝に自宅を出て、

劇場までの長い道のりを乗り越え、

先月某日に「ゴジラ-1.0」を観てきました。


肝心の内容についてなのですが

【この段落はネタバレ防止のため検閲されました】

…というような映画でしたので、

オススメいたします!


本書は、本作の山崎貴監督による

映画のノベライズです。

映画本編で描かれていない

設定も書かれているため、

合わせて読むと

二度美味しい作りになっています。


同じ作品であっても、

表現の手段が違えば、

受け手の印象はガラッと変わります。


それぞれに長所短所がありますので。

文章で読む時に、

伊福部昭の重厚な音楽は鳴りませんが、

場面場面で起こっている

出来事を見落とすことは少なく、

脚本ベースでの作り手の意図を

比較的丁寧に理解できます。


一方で、作り手のビジュアル的な

イメージを理解するには、

五感をフルに使った手段で

観たほうが良さそうです。


であるなら、作り手の真意を理解するためには、

作り手の提供する複数の手段を

すべて鑑賞するのが最適解になるのかな、と。


(やばい…お金と時間がいくらあっても足りない)

(だが情熱はある)


…と、エンタメに対する向き合い方を

つらつら書いてみましたが

日頃の学びにも通じるところがあるような。