『税金のゆくえ ブラックボックスを暴く』高橋祐貴(2023年、光文社新書) | 倉山塾東北支部ブログ

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追跡 税金のゆくえ~ブラックボックスを暴く~ (光文社新書)

 

秋田県という

少子高齢社会のトップランナーにて

20代というレアポケモンだった頃の話です。


非正規の仕事で

がっつり貧乏にあえいでいた頃、

消防団に誘われたのを

本書を読んで思い出しました。


時給650円前後で

ヒーヒー言いながら働いている時に

「(消防団を)やらないか?」と言われても、

体力やメンタルが

「ちょっと危険なKA N JI」になるのは

明々白々で

「お・こ・と・わ・り」したのです。


正直、その時は土日も仕事でしたし、

そもそも物理的に無理なので…。

本書で述べられている

税金のえげつない無駄遣いについては、

興味のある方に読んでいただくとして。


私が一番気になったのは

「消防団員の年間の報酬」についてでした。


消防団員は「特別職の地方公務員」

となるのですが、

年間の報酬が3万6500円。

出動報酬が1回8000円。

…これ、安すぎでは?


年間報酬が1日あたり100円

という計算なんでしょうけれども、

当然、災害対応なので

危険を伴う状況での出動もあるでしょうし、

休みの日や仕事終わりに

操練を行ったりするとも聞いております。


仕事以外の貴重な時間を使って、

地域の防災の一端を担う仕事なのに関わらず、

あまりにも明らかな

薄給だとは思いませんでしょうか?


地獄の沙汰も金次第。

当然、参加した人間にきちんと報酬が

支払われる前提での話ですが、

価値ある仕事ならば、

それに携わる人間を安くこき使おうとする奴なぞ

閻魔様に舌を抜かれるべきです。