『世界は経営でできている』岩尾俊兵(2024年、講談社現代新書) | 倉山塾東北支部ブログ

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世界は経営でできている (講談社現代新書)

 

経営は会社に使われる概念だが

なぜ世界なのか。


その理由は家庭や恋愛から

歴史まで様々なものを

経営という観点から

考察したエッセイだからだ。


本書を開けば

経営に対する見方が

変わるだろう。


倉山塾生には

「歴史は経営でできている」

という章をお勧めしたい。


政治や国家の行末に

関心があるからだ。


著者が主張する

「国家の目的は国民一人一人の幸せにある」

に同意だ。


国民を不幸にする国家に

存在意義は全くない。


幸福を追求する権利は

憲法にも書いてある。


先の大戦から今日まで

国民が幸せと思う期間は

どれだけあっただろうか。

皆んなが富めるときだろうか。


失われた〇〇年と言われるあたり

経営は失敗している。

自分がいる世界のどこにでも

経営が関わっている。


その手段は目的達成に有効か。

本来の目的はなにか。

いずれも忘れがちなことだ。


そういえばこの感想文は

なんのために書いているか。


自分で読んで勉強になった本を

他者に紹介し読んでもらうことで

良書に出会えたと思ってもらうことだ。


感想文はその手段である。


この感想文を読んだあなたが

紹介した本を読み、

良い本と思えていただけたら、

感想文を書いた者として幸いである。