読書感想文:高鳥都『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』 | 倉山塾東北支部ブログ

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今月の初めに、たまたまTwitterで山﨑努さんの投稿を見て、本書が発売されることを知りました。

 

伝説の仕置人・念仏の鉄が自ら宣伝している!

 

まして、当時のスタッフの方々による舞台裏、いわば裏話が満載なのに加えて、“念仏の鉄”のインタビューも掲載されている。

 

必殺ファンとしては、買わない理由がありません。

 

というわけで、迷わず本書を買いました。

 

半世紀前の作品の舞台裏の話なんて、そう聞けるものではありません。

 

また、最初から『必殺』に携わっていた方々は高齢の方が多く、既に亡くなられている方もおります。

 

そういう点からも、非常に貴重かつ興味深い話をたくさん知ることができました。

 

 

ところで、必殺シリーズは、第1弾『必殺仕掛人』~第14弾『翔べ!必殺うらごろし』までを前期、第15弾『必殺仕事人』以降を後期、と区分されます。

 

端的に言えば、前期はドラマ性重視、後期はバラエティー性重視の作風です。

 

これは、それぞれの面白さは別物なので、一概にどちらがどうとは言えません。

 

しかし、本書でインタビューに答えているスタッフの方々のうち何名かが語っていたことが、私がいつも感じていたことと同じようなものでした。

 

「ああ、現場の人達も、観ている側と同じようなことを感じていたのか」

と思うと、感慨深くもありました。

 

さて、私と関係者の方々が感じていた共通の、前期と後期に対する印象とは何なのか…

 

半分答えを言っている気もしますが、ぜひ本書を読んで、それを探してみてください!

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