垣内国光・岩田美香・板倉香子・新藤こずえ 編『子ども家庭福祉―子ども・家族・社会をどうとらえるか』(生活書院 2020年)読了。
「子どもは国の宝。子どもを大事にしない国に未来はない。」
これは昔からの持論だし、近年子どもが虐待やいじめの結果死に至る事件が大きく取り上げられるようになり、最近特に強く思うところである。
私自身は結婚もしていないし、子もいない(これからそのような予定があるかも正直分からない…)。
しかし、妹が結婚し子どもが産まれてからというもの、甥や姪といる時間が多かったりするので、子ども家庭福祉という分野はとても身近なものである。
かねてから関心のある分野が身近になったことで、もう少しきちんと学んでみようと思い立った。
現在の日本は、社会的に弱い立場の子どもたちが、果たしてきちんと守られるような環境なのか?
子どもを取り巻く状況はどのようになっているのか?
それを概観できるようなものを読んで勉強してみたい、と思い手に取ったのが本書である。
本書は社会福祉と保育を学ぶ学生向けに編まれた教科書という位置づけのものなので、子ども家庭福祉について一通り学ぶことができる。
子どもを取り巻く問題というのは、深刻な問題も多く、「やはりこのままではいけない、何とかしなければならない」と改めて思った。
私自身は子育ての当事者ではないし、子どもに直接関わる仕事をしているわけでもないが、さてそんな人間がこの国の子どもたちが安心して生きることができる社会を作るために何ができるか。
それを、考える基礎を学べる1冊。
楽天ブックス: 子ども家庭福祉 - 子ども・家族・社会をどうとらえるか - 垣内国光 - 9784865001211 : 本 (rakuten.co.jp)