読書感想文:塩崎恭久『「真に」子どもにやさしい国をめざして 児童福祉法等改正をめぐる実記』 | 倉山塾東北支部ブログ

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塩崎恭久『「真に」子どもにやさしい国をめざして 児童福祉法等改正をめぐる実記』(未来叢書 2020年)読了。

 

第二次安倍政権で厚生労働大臣を務めた塩崎恭久氏の著書。

 

昨今、いじめや児童虐待により子どもたちが命を落としてしまうという事件が相次いで起こっている。

 

「いじめ」という名の犯罪行為や虐待により、子どもを死に至らしめた者は法によって厳罰に処されるべきと思うが、ここでの趣旨から外れるので、ここで止めておく。

 

いずれにしても子どもと関わることが大好きな私としては絶対に許すことができない。

 

子どもは国の宝であり、将来国家を担う人材たちである。その子どもたちを大事にしているとは到底思えない現実がある。

 

子どもを大事にしない国家に未来はない。

 

子どもたちが安心して伸び伸びと育つことができる環境・仕組みを作らなければならない。

 

いじめ・虐待を受けた(受け続けている)子供たちの言葉にできない辛い気持ちを考えると、一刻も早く動いて、どこにも逃げ場がなく絶望に打ちひしがれている子どもたちを救わなければならない。

 

という問題意識をずっと持っているので、本書で書かれていた塩崎元厚生労働大臣の取り組みはとても評価できるものだと思う。

 

だが、まだまだ足りない。

 

今こうしている間にも、助けを求めている子どもたちが大勢いるのだ。

 

子どもたちが安心して暮らせる環境を作るために何ができるか。

 

現行の制度にどんな問題があり、それをクリアするために越えなければならない壁とは何なのか。

 

そうした子どもを取り巻く現実を知りたいときに読んで損はない1冊。

 

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