今回も楽しかったF1スペインGP。
角田選手のRBは不発でしたのう。
不発だった可能性はいくつかあります。
まずアップデートそのものに効果がなかったこと。
次にアップデートには効果がある可能性があったものの、おいしいところを引き出せなかったこと。
そしてアップデートはそれなりに機能していたけど、他のチームのゲインが大きかったこと。
さあどれだという話を今やってる真っ最中でしょうね。
アップデートに効果がなかったら困る。とても困る。
元にしたデータや開発そのものが間違っているということになるやもしれません。
おいしいところを引き出せないというのは、ある部分が変化したことで、他の部分も影響を受けるから、それが予想外だったりするとトータルでの性能はイマイチということはあるようです。
アップデートした部分は良くなっても、車体トータルではそんなでもないパターン。
他のチームのゲインが大きい可能性もだいぶありますよね。
単純にまわりの方が上手くやった。ヨーロッパラウンドの最初、しかも3連戦ですから、ここで速いとお買い得です。だからみんな本気出してると思う。
反対にここでコケてしまったRBは、あと2戦どーするべという雰囲気でしょう。ぐはぁ。
アップデート前に戻した方がいいのかといえば、それも難しいでしょうね。
限られた走行時間で、どちらがいいか判断する時間を作るというのは、それだけでセットアップが遅れます。
他のチームはもう方向性が決まっていて、どう速くするか、深く掘っていく時間なわけじゃないですか。アップデートで速くなったマシンをもっと速くする時間です。
他のチームがもう掘りはじめているときに、やっとどっちの穴を掘るか決めるようなもので、追いつくのはとても難しいです。
レースウィークにアップデート前後を比較するのは、大げさに言えば1レース捨てるに近い。
それでも判断のためにやった方がいいことはあるだろうけど。