自動車メーカーの認証不正問題のアレ | クラゴン親方のRacing Blog

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意味なくレーシングな日々をアレしていきます

そういえば話題になっておりましたのう。

 

もはや自動車業界にはユーザーとしてしか関わりがないので、全く詳しくないし報道以上のことは何も知りませんが、ルールの守り方という意味で興味はあります。

 

国交省、マツダに立ち入り検査 ホンダに続き、不正報告の全5社に | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

国交省には出荷停止を指示されていて、保安基準を満たさなければリコールだそう。

 

コレは大変。

 

もうちょっと踏み込んだ記事がコレ。紹介しておきながらオレには良し悪しの判断はつきませんが、ひとつの資料として読んでみてください。

 

「ああ、トヨタも不正か」とため息をつく前に、自動車メーカーはセコいが、国交省はアタマが硬いと思ってしまう | Motor-Fan[モーターファン]

 

アレッターで飛行機のパイロットの方々が国交省への想いをよく書いてらっしゃって、とにかく風当たりが強い(笑)。

 

最近では事故調査&再発防止に関して、要約すると「もっと気をつけなさい」と指示をするだけみたいな。いやいや気をつけていて事故が起きているんだから、それじゃ解決にならないでしょ、ということらしいです。専門外なので詳しくはわかりませんが。

 

ルールを守らせる立場と縛られる立場で齟齬があるのはモーターレーシングも同じですから、国交省さんちの話も聞いてみたいモノです。良し悪しとは別に興味がある。

 

自動車の認証不正の話に戻りませう。

 

ルールが現実を反映していない、というのはたぶんあるんでしょう。ルールというのはそういうモノです。現実の方が先行するのが普通だから。

 

それはそれとして、ルールを順守すべき立場の人が、「いやコレで基準はクリアしてそれ以上だから大丈夫」という、言わば新しいルールを決めちゃうのは、けっこうな大問題です。

 

そういうのは自己都合で変化させていくのが人間だから。

 

飛行機の事故を検証する「メーデー」という番組では、パイロットも整備も現場での作業効率を上げるための手順飛ばしが、墜落につながったという話がけっこうありまして、より安全かどうかではなくてルール外のことがそもそもダメだと考えるべき、といえそうです。

 

なぜなら過去の知見が積み重なって出来ているのがルールだから。これまで人類が経験したあらゆるトラブルや事故を網羅した結果、そこまで仕上がったと言っても過言ではない。ルールブックは犠牲者の血で書かれているという表現もあります。モーターレーシングだってそういう部分はある。

 

その上で、基準以上だから大丈夫というのは、たぶん今は本当に大丈夫なんだと思う。

 

では今後も大丈夫だと言えるかどうかといえばうーむだと思います。飛行機の歴史がそうだから。

 

そういうことを踏まえて、国交省も本気出してるんじゃないですかね。

 

開発期間とかコストとかノルマとか、状況に追われて不正に至る部分もたぶんあるんだろうし、とにかく悪いことするなで終わることでもなさそうですが。

 

自動車って事実上社会のインフラと考えていいと思うので、そうなるとまたちょっと厳しい見方になるということもあるでしょう。大変な仕事ですよ。

 

そういうことで。

 

 

柴イッヌとお友達。