【STAY HOME】ユーロシビック1.8スポルト動画
たまにはレースの話でもしますか。↑の次の年、2008年のニュルブルクリンク24時間レースです。
ただの写真好きなおぢさんじゃないでんですよ。
運転が上手い写真好きなおぢさんです。本質的には同じ。
2007年と同じチーム、同じ車体(エンジンは違う)で、ニュル4年目にしてついに安定した体制を手に入れたのが、この2008年です。
チームが変わると当然「はじめまして」から始まって、そのチームでは誰がどんな役割をして、何か問題があったときに誰に話せばいいのか、そういう関係の構築からスタートします。
しかも日本人とドイツ人でしょ。コミュニケーションもアレだし、タイムが速いとか遅いとか言ってる場合じゃなくて、レース以前の問題です。いつもよくそれでやってるなオレ(笑)。
気合いが入っていれば大丈夫です。日本でもドイツでも世の中は気合いで何とかなります。あと語学ができてドライビングスキルがあってクルマに対する知識があってレース中に自分だけで正しい判断ができれば。つまり気合いです。
しかもオレがエースドライバーだったんですよ。
マシンの速さはちょっと足りなかったんだけど、24時間ドライバーもメカニックも完璧なレースを遂行して、24時間の中で予定通りじゃなかったピットストップは1回だけ。しかも予定より1周早かっただけです。
ちょっとブレーキローターが割れちゃって。しかもオレが乗ってるときなんですけど。
ほらちょっとしか割れてないですネ!
もう1周行ってたらブレーキローターが砕けてブッ飛んで終わり。まさに逝ってよしです。そこで終わるか、予定よりちょっと早いピットインだけで済むか、運命の分かれ目ってありますよね。
あとは夜の雨スリックタイヤプレイもあったな。
夜に雨が降るじゃないですか。しかもクラッシュしたりエンジンが壊れたりしたクルマがオイルをどばーと出したりしてるじゃないですか。オイルが出てるのに、暗くて雨降ってるから見てもわからないでやんのウwケwるwww。
どうやって避けてたんだろう。今も当時も思い出せませんが、コレも気合いですね。
そういう場面を乗り超えて、恐ろしいくらい淡々と走っての準優勝です。
個人的にはここでレーシングドライバー引退ですね。
あのニュルブルクリンクで、ワークスでもなく大きいスポンサーがあるわけでもなく、個人でレースやって準優勝ですから。トヨタとかスバルとかが「ニュルブルクリンクで○位!」って宣伝してるじゃないですか。アレを個人でやったと思ってください。
もうこれ以上はないですよ。やり切った。
あとの人生は余興ですね。老後の余暇です。
どう考えても余暇の方が派手で楽しいですが、それは余暇だからです。もうおぢさんだから楽しいことしかしたくない(笑)。
楽しいことしかしたくないと思っていると、楽しい話が来てしまうのです。そしてついまたレースに出てしまうという。
レースを離れた時期もあったんだけど、それもダメでしたね。やめた理由は大変すぎたからなんだけど、やらないのもダメです。ほどほどのレースを楽しくやるのが一番。
なのでこの2008年のレースでレース人生としては一区切りでしたね。
そしてぬこ写真家です。
なんだその顔。
KURAGON RACING