レーシングドライバーの中の人の話 40 | クラゴン親方のRacing Blog

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意味なくレーシングな日々をアレしていきます

感情のアレは日常生活でも使えます。


振り込めサギは典型的なヤツだよね。


ただ「お金が必要」だったら、騙されないような手口でも引っかかるのはなぜか。


「チカンをして捕まったけど今なら示談で」

「会社の金を使い込んだけど今返せば」

「投資に失敗して友達に借りたお金をすぐに返さないと」


一般的にはこのへんが多いらしいですな。犯罪に関するアレを、誰にでも見られる場所に書くので、あくまでも一般的な例としてのアレですが。ネットは全世界に公開するもんですから、コメントひとつでも慎重にアレしないといけません。


とてもマイナスなことをまず伝えて、「今なら金で解決する」と言うから引っかかるんですよ。


感情を揺さぶられた人間が、いかに冷静な判断ができなくなるか、よくわかります。


だから、普通の状態で「そんなもんに引っかからない」と思っても、意味がない。相手はプロですから、どれだけ気を付けても素人との差は歴然としてあります。


対策は、「世の中、金で許してもらえることには限度がある」と思うことかな。



モーターレーシングだと反対に、オイシイ話ばっかりズラズラと並べて、引っかける話が多いかな(笑)。


「君みたいな才能あるドライバーはいない」

「すごくいい話があるんだけど君だけに」

「普通なら○○○万円なんだけど、今なら○○万円で」


ホントに才能あったら、金払わないでも乗れるっつーの(笑)。


こういう世界に人生の半分以上もいるので、人を感動させる目的のアレに対する感度も鈍くなるってもんです。


ちょっとしたことで浮足立つこともないし、ちょっとしたことで暗くなることもありません。いい話も悪い話も話半分でちょうどいい。過剰に反応すれば判断を誤る元です。それも選手としての安定したパフォーマンスを維持することにつながります。


オレは才能ない選手なので、パフォーマンスを下げる要素は少しでも減らしたいし、日常からそうしてます。レースの1日のために他の364日を使って、やっと人並みだから。


だから『ごんぎつね』だけは絶対に読まないようにしてます(笑)。