岡山城天守の模型です。
昭和初年の頃を想定しています。
スケールは1/300です。
岡山城天守はその形の面白さと古写真の美しさから、前々から作ってみたいと思っていた建築でした。
特に、古写真に写る岡山城天守は、きわめて気品があり、美しさがにじみ出ているような建築だと思います。
制作過程の写真です。
まずは、芯となる箱を組み上げたところです。
組み上げたところです。
石垣以外はすべて紙で作っています。
この段階では、塩蔵も含めて、すべての部品を接着しています。
色を塗って完成です。
岡山城天守の図面としては戦前の実測図がありますが、写真と比較してみると、何となく雰囲気が異なるようです。
古写真をみてみると、おそらく、屋根の反りや野小屋の有無、直下の屋根の高さなどが見た目の差異に影響しているようです。
したがって、基本的には実測図を基に造形することとしましたが、古写真の様子から、屋根の反り、最上階屋根の野小屋、4階入母屋屋根の大棟の高さなどを調節して作ることとしました。
写真だと見えづらいですが、戦前期の様子を再現するため、最上階は突き上げ戸にしています。
西側からです。古写真でも見ることができます。
塩蔵です。
北面からの見上げです。
こちらは、模型ならではのカットです。
桁行と梁行で様子がかなり異なります。
まるで熊本城天守のようです。
夕景です。
以上、岡山城天守の模型でした。