1カ月経ちました | 黒パグさくちゃんとペワワのぺー日記

黒パグさくちゃんとペワワのぺー日記

うちの可愛い愛娘である黒パグの桜子ちゃん(通称サクチャン)の写真や色々な出来事‥などなど
2018.4からはチワワとペキニーズのミックスボーイが家族の一員になりました。
どうぞ楽しんでご覧ください!

サクちゃんが息を引き取って、昨日で1カ月が経ちました。
あっという間ですね。
現実逃避しないと普段の生活は送れないので、サクちゃんに対して申し訳ない気持ちがあります。
たまたま昨日はお仕事休みでした。
サクちゃんに向き合って1日過ごしました。
とんでもなくキツかったです。
朝イチにおぺぺのゴハンやらを買いに行き、気持ちが沈む前に帰宅。
お骨(オホネと呼ぶよ)の前に座って1カ月前の事を思い出し「えーんえん」。
本気泣き。
サクちゃんのベットに入って匂いかいで(鼻詰まっちゃって嗅げなかった)。
何で月命日がお休みなんだ…と。仕事で紛らわしたかった。
体調悪くなる程、向き合い過ぎた。
明後日はサクちゃんの誕生日。これまたお休みの日。
この日は主人もお休みなんで大丈夫かな。

免疫介在性溶血性貧血について、書こう。
本当コワイ病気です。



自分の赤血球(血液の成分で酸素を運ぶ成分)を
異物と認識して免疫機構が攻撃して貧血がおこる病気です。
命にかかわることが多いです。


原因
免疫の異常により、自分の赤血球を攻撃し貧血が起こります。
原因不明が多い。タマネギを誤って食べてしまったりしてなる事もあるそう。

どんな犬種にも起こりますが、コッカースパニエル、シーズーに多く、比較的中年齢の雌犬が多いと言われています。


症状
①元気や食欲が低下し、貧血によって低酸素になるため呼吸が荒くなります。
②貧血が進むと歯肉や舌が白くなります。
③黄疸になります。(白目の部分や皮膚が黄色くなったり、尿が濃い黄色やオレンジになる状態)
…このような症状は数日かけて徐々に現れる場合と、急激に現れる場合があります。
サクちゃんは急性でした。


検査と診断
血液検査で貧血や黄疸を確認し、血液を顕微鏡で確認することで病気の特徴である変形した赤血球を確認します。
サクちゃんにも変形した赤血球が沢山ありました。
場合によっては外部の検査機関に免疫の検査を依頼する場合もあります(クームステスト)。
サクちゃんが体調悪くなったのが週末だった為すぐに検査に出せず、検査前にステロイド投与をしました。

他の免疫異常があるか判断するため、レントゲンや超音波検査を行う場合があります。


治療
自分の免疫が原因となっている病気なので、ステロイドによる免疫抑制を行う治療が主体。血栓が詰まらないようにするお薬も投与してました。

貧血が重度に進行した場合は、輸血を行います。
サクちゃんは輸血はしてません。そんな時間の猶予はありませんでした。
サクちゃんが最後にしたのは、ガンマガード(ヒト免疫グロブリン)の投与。
これは最終手段です。

ガンマガードはヒト由来のモノで、様々な抗体が入っていることから炎症反応や自己免疫反応を抑える時に使用しますが、犬にとっては異所タンパクなので効果が短くなったり、アナフィラキシーが出現する場合もあります。

IMHAには効果的ではありますが、高価な事とヒト由来のため抗体が出来てしまうことが多く、連日の投与は不可。

1回コッキリの賭けとも言える点滴でした。


週明けには酸素部屋のレンタルをしようと思ってたんですが…


サクちゃんはガンマガードの点滴を行った夜に息を引き取りました。



これが上手くいっていたとして…

治療開始の時期および病態にもよりますが、おおよそ50%が死亡するという報告もあります。

早期に診断・治療が何よりも大事です。




私は動物看護士でした。
何の為になったのでしょう。医師では無いから出来ることは限られています。
そんなのは百も承知ですが、知識や確かな腕があっても助けられない命があるんだと。
それがたまたまサクちゃんで。愛娘で。

いつかは死んでしまうんです、みんな。


でも3日後に死ぬとか、やっぱり酷い。



これを読んだ皆さん。
いつか死が必ずきます。
1日1日を本当に大切に。

日々心掛けて笑顔でいる事。ちゃんと見てますから。
目が見えない子も雰囲気読み取れます。

沢山褒めてあげましょう。
悪い事しても、叱るより違う所を褒めてあげて下さい。
無償の愛情をくれる子には笑顔で返しましょう。

沢山名前呼んであげましょう。ただただ嬉しいはずです。



長々としてしまったけど、うちもおぺぺがいるから、大切にしていこうと、改めて思っています。

それでは!



サクちゃんのリュック
大きいね




サクちゃんの分も、出かける時はほとんど連れ出してます。