去る10月14日(土)に、今年の地域活動事業として、介護予防と栄養に関する勉強会を開催しました。
ご利用者様のご家族様や地域の方のご参加を頂き、とても有意義な時間になりました。
受付後、参加者の皆様に施設内をご案内しました。
日常では知る機会の少ない、クリニック内・施設内の様子などをご見学頂きました。
クリニックの設備・リハビリルーム・草花鑑賞できる4階のテラスなど、職員がご説明しながら見学して頂き、『環境がとても良いですね』などのお言葉を頂きました。
(4階屋上庭園でのご見学風景が撮影出来なかったので、一部庭園の花々のご紹介です。)
今回は、『介護予防と栄養について~サルコペニア・フレイルってなんだろう~』というテーマで、医師・栄養士の講義を行い、その後は理学療法士による日常的な体操を参加者の皆様と一緒に行いました。
まず医師より、病気の発生と予防に関して栄養学的観点も交えながらお話をさせて頂きました。
そして、参加者の皆様にお配りした「栄養に関して」のパンプレットなどを見ながら、栄養士より日常生活における栄養摂取の実際や注意点など、具体的にご説明しました。
その後、理学療法士により、栄養と運動に関する関係性の説明と、日常で出来る運動を実施しました。
今回のテーマでもある、『サルコペニア(加齢による筋力低下)・フレイル(心身の虚弱)』を予防するためには、栄養摂取と併せて運動が非常に重要になるため、日常生活に取り入れられる運動の実際をご紹介しました。
座位や立位で簡単な運動をご紹介しましたが、参加者の方から『普段の運動不足がよく分かった』『これから日常的なスキマ時間で運動したいと思います』などのお声を頂きました。
最後に、職員・参加者の皆さんで記念撮影!![カメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/111.gif)
ご参加頂き、ありがとうございました。
お帰りの際には、今回のテーマに挙がった、たんぱく質にちなんで、プロテインバーを参加記念としてお持ち帰り頂きました。
プログラム後、皆さんにご記入頂いたアンケートの中に、ご質問がありましたので、この場で管理栄養士よりご回答させて頂きます。
Q:コレステロールが少し高いのですが、卵は毎日1個ずつ食べても大丈夫ですか。
A:コレステロールと卵について
脂質異常症予防の観点からは、コレステロール摂取量は200mg/日以内が望ましいとされておりますので、卵1個当たりのコレステロール値は185mgと他の食品と比べるとかなり高い値になります。
しかし、コレステロールは食事から摂取されるほか、体内(肝臓)でも生成されており、食事から摂る量が少なければ、体内で多く合成され、食事から摂る量が多ければ合成される量が少なくなり、常に一定量に調整されています。したがって、食事からコレステロールの摂取量を控えても血中コレステロール値が抑えられるとはなりません。
コレステロール値が上がってしまう原因は、生活習慣、ストレス、遺伝が大きく関係しており、脂っこい食事の食べ過ぎ、運動不足、喫煙などが悪影響を及ぼすため、日頃の生活の見直しも必要です。
卵は「完全栄養食品」と呼ばれるくらい栄養バランスがよく、体内では作り出せない必須アミノ酸が豊富に含まれているほか、各種ビタミン、亜鉛、カルシウム、リン、鉄などのミネラルも多く含まれていますので、適量を摂取することが重要です。
フレイル予防の対策として高齢者はたんぱく質の摂取量が大切ですので、コレステロール値が高いからと卵の摂取を制限してしまうとたんぱく質不足の可能性がでてきますので、1日1個の卵の摂取をお薦めしますが、血中コレステロール値が異常になると、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの疾患の引き金になりますし、1日の摂取量は疾患の有無や年齢などによっても個人差があるため、治療中の方は主治医の先生の指示に従って、多様な食品をバランス良く食べ、楽しみのある食生活を送りましょう。
これからも、地域に開かれた施設として、身近に感じていただける様、地域活動事業を行っていきたいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。