「会津娘」醸造元 髙橋庄作酒造店さんにお邪魔させて頂きました。
※一般の蔵見学は受け入れていません。

前回お邪魔させて頂いたのは2015年。
“バイクツーリングで蔵見学”の仲間に入れて頂いての訪問でした。

 

そして一昨年、福島で開催された「農!と言える酒蔵の会」オープンセミナーで、
久しぶりにお邪魔できる!…と喜んでいたら、家の事情と重なり断念…。

 

今回個別にお願いし、快諾して頂いた次第です。
ありがとうございます!

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蔵の佇まいが非常にステキなのです(^^)

 

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到着早々通されたお部屋、見覚えがあります。
くしくもお邪魔する1週間前、J.S.P【UTAGE】を配信していた場所ではないですか!

 

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何てステキ空間ー!
梁が見事!!
醸造業の他に代々山林管理のお仕事もされていて、伐採した木の端材を活用しているそうです。

ちなみにこの日は、夕方から会津のお酒イベントが控えているお忙しい日。
私もそちらに参加する旨をお話しした所、蔵見学の日程もそのポイントに合わせて頂いた経緯があり、私としては短時間でも見学させて頂ければ…という心積もりでした。
しかしながら個別に時間を割いて頂いた上に、蔵の現状や米に関してレクチャーなどなど、様々なお話しを伺う事ができました。
本当に感謝致します。
 

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文献を見ながら、にこやかに微笑む蔵元の高橋亘社長

 

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連写。
相変わらずイケメン蔵元です(^^)

 

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正面も。
1人で伺う時は撮影のタイミングがなかなか難しいのですよね…(苦笑)

 

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「会津娘」と言えば、その土地の人がその土地の米と水を使い、その土地の手法で仕込む“土産土法の酒造り”を信条とする蔵。
2019年からは一つの田んぼでとれた米毎に仕込む“一田一醸”純米吟醸「穣」に取り組んでおられ、米の話しが深い!

 

 

昔の文献や資料も紐解きながら、非常に研究されており、メモが追いつかない程貴重なお話しの数々を伺う事が出来ました。

ぶどうの出来がダイレクトに酒質に表れるワインと違い、日本酒は米の個性を表現するのが難しいと言われます。何故なら発酵過程がより複雑で、同じ米でも造り手によって味わいが大きく変わりやすいから。
しかしながら今回高橋社長のお話しを伺い、「会津娘 穣」が目指すのは “米のキャラクターを立たせる酒”というよりは、米の違いを浮き彫りにした上で、その特徴をそぎ落とし、よりシンプルに、“芯”の部分だけを活かしたお酒…そんな風に感じました。
“引き算の美学”とでも言えば良いのでしょうか。

その為 精米歩合や日本酒度、アルコール度数などのスペックを揃える。
違う米を同じゴールに着地させるには、吸水時間等細やかな調整が必要になるそうですが、醸造工程の中で“田んぼの差”以外の要素をなくす事で、米の違いを酒質に表現しようと試みているのです。
 

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昔ながらの和釜。
 
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仕込み、貯蔵は全てサーマルタンク化し、お酒を常温にさらさないことを徹底。
醸造量の限界があるからこそ、それを補うべく貯蔵量を上げ、出荷まで決して劣化させない酒造りを追求。
サーマルタンクを活用し完全に温度コントロールする事で「“若いフレッシュな酒”ではなく、“鮮度の高い酒”を提供できる」と話す高橋社長が印象的でした。

 

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蔵の中がきれいに磨かれていて美しい…。

 

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整理整頓も素晴らしい。
 

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現在は10人のスタッフの内、8名が女性。8時から17時までの勤務体制を徹底しているそうで、蔵の中の移動は小走りにキビキビと動く姿が印象的でした。

高橋社長   お忙しい中 ありがとうございました!
ご教授頂いた内容は今後の活動に活かさせて頂きます!