●綾辻行人『人間じゃない 綾辻行人未収録作品集』講談社 | 新・駅から駅までウォーキング

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綾辻行人
『人間じゃない 綾辻行人未収録作品集』
                 講談社 2017.2.23発行 




人間じゃない 綾辻行人未収録作品集/講談社
¥価格不明
Amazon.co.jp




★本の内容(Amazon.co.jpより引用)


衝撃のデビュー作『十角館の殺人』から30年。
メモリアルイヤーにお贈りする綾辻行人の
最新刊!
持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の
別荘<星月荘>。
ここを訪れた四人の若者を襲った凄まじい
殺人事件の真相は?
表題作「人間じゃない――B〇四号室の患者」
ほか、『人形館の殺人』の後日譚「赤いマン
ト」、『どんどん橋、落ちた』の番外編
「洗礼」など、自作とさまざまにリンクする
5編を完全収録。
単行本未収録の短編・中編がこの一冊に!


★ここだけの話


ミステリに魅せられてほぼ半世紀。

そのなかで1981年に島田荘司の「占星術殺人
事件」が出た時はショックを受けました。
何回も繰り返して読みました。
この作家はすごいと思い、以来彼の本は必ず
購入しています。


次のショックが、今回の著者・綾辻行人の
デビューです。
1987年に「十角館の殺人」が発売されました。
もちろん数時間ぶっとうしで読み切りました。
本当におもしろかったです。
島田荘司が全面的に後押ししてのデビューだ
ったわけですが、これが後の大きな潮流を
生むことになります。


「新本格」という名のもとに、綾辻行人は
館シリーズをはじめ、次々とヒットを飛ばし
ます。
さらに彼に続いて、我孫子武丸、歌野晶午、
法月倫太郎、有栖川有栖、麻耶雄嵩など多く
の若手が作家デビューしていきます。
従来の本格派が進化し、社会派を超えた新本
格はこうして世の中に定着していったのです。


さて、「新本格」の旗手だった綾辻行人の
最新刊がこの本です。
今まで単行本に収録されていない5つの作品
でまとめられています。
いずれも過去に発売されたミステリの番外編
や後日譚ですので、今までの作品を読んで
きた人なら相当楽しめるはずです。
あごをなでながら「ふんふん、なるほど」と
いう小説ばかりですね。

なんだかうれしくなってしまいます。


今年は「新本格30周年」をむかえた節目の
年でもあります。
何かどえらいことがおきないか、期待したい
と思います。